K-1後の世界 〜Road to Reintegration〜 『拳が硬い』ってなんだ?
格闘技ファンをやっていると、よく聞きますわな。
『拳が硬い』
……これ、なんなんですかね?
と、いうのが今日の議題なのだ。
そもそも、同じ霊長類ヒト科である以上、手の骨の硬さに違いは無い。
いくらこーいう鍛錬を積んでも、
出典 武論尊・原哲夫/北斗の拳/集英社
こーはならないわけである(当たり前だ)。
そもそもキック、ボクシング、MMAなどにおいてはグローブを着用しているので、拳自体の物理的な硬さが関係しているとは考え難い。
しかし、選手やスタッフが『拳が硬い』という表現を使っているので、厳然として存在する現象なのだ。
ファンの中でも、あまりパンチの無さそうな見た目の割にKOの多い選手について『拳が硬いんでしょ』としたり顔して言う輩がいるが、
『💢ソレ、何なの??』
と、常々思ってきたわけです。
『それ、具体的にどういうことなの?』と聞いても、納得のいく返事が返ってくることは無かったので、自分なりにそこそこマジメに考えてみたが、それは『力の減衰が少ない』ということなのかな、という結論に至った。
要するに、『力が逃げない』ということなのかな、と。
関係する要素としては
・接触時間
・衝撃力(パンチ力そのものとも言えよう)
・ベクトル
などだろう。
パンチ力(力積、I)=衝撃の最大値(Fm) × 接触時間(t)
と考えられるので、接触時間tが長くなればなるほど、衝撃の最大値Fmは弱まってしまう。そのため、インパクトの瞬間のみ力を入れるような、しなやかな打ち方ができれば、接触時間を減らせるはずだ。しならせたムチで、バチンと打つようなイメージだろうか。
インパクトの瞬間に力が入っていないと、手・肘・肩の関節が充分に固まっていないため、関節がクッションの役割を果たしてしまい、接触時間が長くなって力が吸収されてしまう。力を逃さず伝えるためには、逆手のカウンター作業も重要なはずた。右ストレートの場合、左半身でいわゆる「カベ」を作ることが必要になる。それには、体幹の強さが求められるだろう。指のような小関節を固めるためには握力が必要なので、前腕の筋肉がよく鍛えられていることも重要なはずだ。
対象物に対して垂直にインパクトしないと、ベクトルが分散してしまうため、これまた力が充分には伝わらない。これはパンチのリズム・タイミングの問題もあるだろうし、手関節(手首の関節)をいかに固められるか、も重要だろう。
無理矢理まとめてみると、身体を固めるだけの筋力をつけ、身体を柔らかく使い、タイミング良く瞬間的・垂直に全力でインパクトできる選手の拳が『硬く』感じられるのだろう。
一言で
『センスもあって努力もしている選手の拳』
という、当たり前の結論になりました🧡
まあ、自分で書いていても、『キレの良いパンチ』との違いは今一つ明確にはならなかったのだが…
『格闘技って、深え〜』
という、極めて浅い一言で筆を置きたいと思いますが何か?
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