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親知らずって、つらいんだなぁあ。

ゴールデン休暇。親知らず討伐を計画し実行してから、三日。

子供のころから歯医者にはよく通っていたし、ある程度の痛みを伴う治療も受けてきた私は、親知らずなんぞ楽勝よ 赤子の手をひねって一回転させてバルーンアートにするようなもんだ  と完全にこの世の屑ごみであるそいつを甘く見ていた。

確かに 

抜くのは簡単である。麻酔という激痛を緩和するための薬を注入する際の激痛に耐えれば、あとは歯科医のなすがまま、10分足らずでオペは終わってしまう。

ここまでは余裕。自分のあごからmisimisiと音が鳴って歯が取り出されるまでは痛みはナッシングほぼナッシング。ミミズだっておけらだってアメンボだって出来るもん。って感じだと思う。

でも

ただ

ここから

はじまる

ナイトメア 

家に帰るまではピクニック。麻酔も効いてて、もし殴られてもいたくないもん。

でも、お家で溶けてくる麻酔と共に、トンカチで釘を刺されながらたまにトンカチで殴られるような刺激と鈍痛がほとばしってくる。

ははは

ははははは

痛さがやばくてやばくてすごい。

血もドバドバドバイ。=イエスタカスクリニック=

たしかにね、口穴開けられて骨弄られて。これでいたくなかったら

体もおばかさんですわ。

血が出るってそうとうよ。現代社会において血が出るってものすごいんだから。

赤い液体って明らかに外に出てはいけない色でしょう。

もし歯医者様が痛み止めをくれていなかったら、わたし狂っていたわ。


でも、狂ったように薬を飲むようになってしまったのは確か。

そんな体に改造されてしまった。

秋道一族でもないのに・・・・チョウジもびっくりだよ。

一日目は何も食えず、(口から血が出ててくえるわけなかろうもん)

そのまま痛み止めの勢いで眠りについた。


ネクストデイ

起きたら晴れ

そして腫れ

噛めない。口の内側が腫れて嚙合わせるのがむつかしい。

そして痛いし、しゃべれないし、血は出るし。なんなんじゃ こ りゃ~

食い物はゼリー系かスープ系のみ。固形物は無理。

世紀末?荒廃した未来の食べ物?それ誉め言葉ね。一日やってみゼリー食。

肉くいてえ、寿司食いてえ、ラーメン食いてえそれしか頭が思いつかなくなりけりよ。

普通に食べることができるってどんなにステキなことなのかしら。日本でご飯が食べられて、咀嚼して味わえるって、とても素晴らしい事なの。

三大欲求を奪われると人はすぐに堕ちる。

わたしは親知らずへの怒りが、溢れるアフレルアフルル

こんなにも ストレスを文字に込めて インターネッツという電子の砂漠に

打ち付けられるんだもん。


あってはならない存在。この時代には居ないはずの ロストナンバー

白い悪魔 ホワイトデビル 

無駄の駄の点の部分よりも無駄な奴

こいつのためになぜここまでのペナルティを食らわなければならんのか。

プラスの無いこいつに。マイナスを捧げる。

しゃべれないのも辛すぎる。

外に出て人と関われない。これがこんなに辛いとは。

デモ

色々な人の気持ちが少しわかった気がする。

痛みに耐える人、言葉を発したい人、食が楽しめない人。

こんなに辛い人が同じ世界も溢れている。

普段は考えないその部分。

塩醤油味噌ラーメン派の私は、家系や次郎系ギトギトパワー偏差値20ラーメンを許していなかった。

でも、それはいつでも食事ができるから。ラーメンが食べられるから。

味の選択ができるから。

何もない時人は   パワーを求める。

食にパワーを。

いますごく家系 次郎系 ラーメンが食べたい。一口目の最高点をその後超えることはなく、惰性で完食する必要があるという あのラーメンを。


一口目の100万点を

食べたい

最後のマイナス100万点の一口を

食べたい

親知らずは口内も変えれば思考も変える。 

そういうものだね。

プラスを振り絞るなら。痛みを知ることができることだけ。

皆も覚悟を。


それが親知らず。
























































































































































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