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スキマスイッチの曲をはじめて人にお勧めできない

まず最初にスキマスイッチファンの人ごめんなさい。
閲覧数を稼ぎたいだけのネットニュースのクソ記事みたいなタイトルをつけてしまいました。

ただね、この文章全部読み終わったら少しは分かってくれると思うんですよ、どうしてこういうタイトルにしたのか。
だって僕ももうスキマスイッチのファン歴10年以上なので。その上で書いている文章なんです。全部が全部悪い意味で受け止めないで読んでいただけると幸いです。

それではまず今回この文章を書くに至った曲を早速紹介します。
スキマスイッチの11/24発売のNew Album「Hot Milk」に収録されていて、各種サブスクで先行配信されました「されど愛しき人生」という曲です。

勿論二人の自信作でいい曲であることには変わりないんです。
じゃあなんでお勧めできないのかって?

理由は簡単です。歌詞が刺さる刺さる。聴きながらその場で朽ち果てるかと思ったわ。優しい歌声なのに随分と鋭利な歌詞で人の感情を揺さぶってくるじゃないか、と。

それでね、なんでこんなにはじめて聞いた帰り道に歩みを止めるほど刺さってしまったんだと。自分なりに考えてみたんですよね。

僕ね、ちゃんといくつか夢があったんです。仕事もプライベートも両方。
でもね、ほんと引いちゃうくらい現実って思い描いた通りにいかなくてね。

子供の時、学生の時、思い描いていた大人像に胸を張ってなれている人ってどれくらいいるんだろうって。
少なくとも僕はずっとなし崩し的に生きてきてしまって、何一つなりたかった大人にはなれてないからね。
諦めた夢、捨てた夢。全部夢が夢のまま終わっちゃったからね。
でも今もし取り戻すチャンスが来たとしても多分自分から手放すと思う。

そこに幸せがないと思うから。

自分が憧れていたことって、実際辛いことばっかりで、こんなはずじゃなかったって経験をした人、僕だけじゃないと思うんですよね。

その困難に立ち向かって幸せを見つけられる人もいれば、立ち向かったけどそこに幸せはないと思って引き返す人もいる。

僕は後者でした。

ただ、そこから何か新しい道を見出せたわけでもなく、ただなんとなく限りある人生を毎日を生きているから、それもそれでまた辛い。だって、ずっとモヤモヤしてるから。

人生はやり直しがきくから希望持てよ、って無責任には言う人がいるんだけど、そんなことはないと思うのよ。そこに向き合う熱量が見つけられない人だっているんだから。ただ今を生きるのに精一杯なんだから。

綺麗事で済むなら、それは綺麗事がいいよねって、血の繋がった人から受け取ったメッセージだからそれが正しいと思ってきたけど、それが一番綺麗事だってことに気づくのが遅かったなぁと思う。これにもう少し早く気づけた人生だったら、対人関係で傷つく機会を減らすことができたかもしれないから。

今の時代、自分より若い子に夢を持つことがいいとか、無責任に言えないなと思う。生まれた時代や環境が明らかに自分たちが学生の時より希望が持ちづらい世の中だなと思ってしまうし。


どうですか?共感力が高い人は読んでて辛いでしょ?

僕はこの曲を聴いただけでこんな風に思ってしまったんですよ。

思い通りにいかない人生を選ばざるを得なかった人ってこの世に自分が思ってる以上にいると思うんですよね。

そんな人にはさぁ、絶対刺さってしまうのよ。無駄に絶望感が襲うかもしれない。落ちている時期に聴くとあんまよくないと思うのよね。

でもこんなに感情を揺さぶる曲ってすごいと思うんだよ。

だから、聴いてほしいんだけど、聴いて欲しくない。

わかりますか?

ただね、これ聴いてこんな人生でも俺は私は頑張ってるぞ!って自分に自信が持てる人もいるかもしれないし、負けないぞ!って踏ん張れるかもしれないし、気持ちをこんなに代弁してくれて包み込んでくれて優しいなぁと思う人もいるかもしれない。

そんな風に自分の人生を振り返って愛しく思える人もいるかもしれないのでね、やっぱりもしよかったら聴いてほしいかな、と思いました。










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