日本やアメリカは発展途上
日本やアメリカはたしかに、相対的には経済発展している。農水業から工業、サービス業へと中心となる産業を変え、経済を発展させてきた。しかしながら、経済は完全に発展していない。
経済は物物交換経済から貨幣経済に移行したことにより、労働→賃金→消費という流れと資本投入→リターンと言う流れが発生した。これらは、大量の人の取引を促し、大量生産大量消費経済を生み出した。おそらく、この段階に達すると生活に困窮する人は少なくなり経済発展した先進国と言われる。日本やアメリカは、当然達しているので先進国と言われている。
しかし、この段階は、経済の完全系とは程遠い。完全な経済は、自分のニーズを満たす財サービスを皆が手に入り、(効用最大化)、低コストな財サービスの生産(利潤がゼロ)な経済だ。
この段階では、個人固有のニーズを満たすことは困難かつ、コストが高い。これらの問題を解決するのが次の段階である。
ここ最近では、ニーズの多様化と言われているが、そもそもニーズは本来多様である。本当は、ニーズの多様化ではなく、多様なニーズに対応することで、個人の満足度がより高まるような段階に達したと言うほうが正しい気がする。
多様なニーズを満たすには、あらゆる商品をパーツに分解し、消費者が組み立てるカスタマイズが必要だ。その際、カスタマーサービスと消費者自らの働きがけとの差は本質的にはなくなる。特に、デザインは消費者自らが決定するようになる。最終的には、商品のパーツのみが市場に出回り、それを消費者が購入した組み合わせるようになる。いわば、どうぶつの森の部屋づくりのようにかる。
そうなった場合、経済は新たな局面に突入する。これらのニーズを対応するために、テクノロジーの民主化、自分好みの居住環境の構築が進み、あらゆるパーツが低コスト化し、自給自足が可能となる。その結果、貨幣経済は終了し、物々交換経済となる。これにより、人々は新たな組み合わせを考案して生産することで承認欲求や自己承認欲求を満たしながら、消費によって快楽や快適さ、刺激を得る経済に達する。
この経済こそ、完全な経済である。
これを組物主義(物の組み合わせの数を増やすことを目指す)と呼ぶ。
資本主義の次は組物主義。
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