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人生を終える時。
長男が小学校から借りて来る本がある
「大腸がんについて」
絵本というよりは教材みたいな本になっている。それを4月から高確率で借りてくるのだ。
1つずつ説明をしていく内に、長男が疑問に持つ事
人間って死ぬの?僕も死ぬの?ママは?パパは?
……そうだよねー。そりゃ思うよね!
夫と私の家庭はオープンな家庭で包み隠さず教えてくれたのもあり、
「死ぬよ。人間だけでなく生きてるものは死ぬよ。」
と、小1の彼には衝撃な事実だったと思う。ただ、彼の中で何かが繋がったのか、なるほど!と納得していた。
長女はよく分かってないかもしれないが、祖母が亡くなり、私が泣いてしまったのを見て、死ぬ事の状態は理解した。次男に至ってはまだ分からない様子だった。
2人は嫌だ~嫌だ~と笑いながら騒いでいたけど、
「ママは死ぬの怖い?嫌だ?」
と、聞かれた。きっと深い意味とか考えはなく、素朴な疑問だった。答えに詰まってしまった。
確かに死ぬ事に対しての怖さも嫌という感情はない。何故なら
死は必ず皆来るから。
独身時代は私一人だし、家族に迷惑かかるのが嫌だな〜とか、やりたい事たくさんだし!などあったが、結婚し子供達が生まれて、考えがガラリと変わった。
死ぬ事に対しての怖さ、嫌だという感覚ではなくなった。
勿論、子供達の成長を死ぬまで見ていたいし、離れたくはない。
きっと夫が私の気持ちを汲み取って子供達を育ててくれる人だから安心しているのかもしれない。
私は子供達に
「ママは死ぬの怖くないよ。嫌じゃないよ。いつ最期を迎えてもいいように今を全力で生きてるから」
と、答えている。
いつか終わりが来るなら、最期を迎えるなら後悔なく笑って過ごしていたい。
笑顔の死に顔を皆に見せて「さようなら。そして…またね。」をしたい。