小林正観さん

ご存知の方も多いと思います。
私はあえて心学者と呼んでいますが、15年ほど前に講演を2回聴かせて頂いた。著書もたくさんあり、一時期は片っ端から拝読させて頂いた。

正観（せいかん）さんからは人間としての生き方や、あり方を数多く学んだが、印象に残っているのはガンに対する考え方である。

例えばガン細胞に対して「お前なんか出て行け」という敵対心があると、ガン細胞はどんどん力を増す。
逆に「私の体に宿ってくれたおかげで、私の生き方が変わりました。今まで競って、比べて、争って抜きん出ることばかり考えて生きてきたけれど、ガンさん、あなたがそれを教えに来てくれました。私はそれを無にしないでこれから自分の生き方を変えます」

心の底から感謝をした人はガン細胞に良い影響を与える。ガン細胞は感謝されることが弱いらしい。

「あなた（ガンのこと）が教えに来てくれたおかげで今まで頑張っていた人生を、もっと安らいで穏やかに生きることになりました。本当に今、生きていることが幸せです。ありがとう。目の前にいる人は敵ではなく、全部味方であることがわかりました（後略）」

正観さんは2011年逝去された。
講演前に著書にサインを頂いたあの一コマを、決して忘れることはないだろう。

〔参考文献〕
幸せな人は知っている
「人生を楽しむ」ための30の法則
小林 正観著 （フォレスト出版）

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