山形 豪 Go YAMAGATA / 写真家

アフリカの自然をライフワークとして撮り続けながら、サファリツアーのガイドとしても活動する写真家です。大好きなアフリカの動物や風景などを紹介しつつ、サファリや旅の様子、写真・機材の話、日々の雑感などを綴っていきたいと思います。

山形 豪 Go YAMAGATA / 写真家

アフリカの自然をライフワークとして撮り続けながら、サファリツアーのガイドとしても活動する写真家です。大好きなアフリカの動物や風景などを紹介しつつ、サファリや旅の様子、写真・機材の話、日々の雑感などを綴っていきたいと思います。

最近の記事

ニコンZ50+Nikkor Z DX 18-140mm f/3.5-6.3

ニコンからZ30が発表になったようだが、こちらは週一の八百屋への買出しがてら、このほど入手したNikkor Z DX 18-140mm f/3.5-6.3とZ50のコンビネーションの試し撮りを行ってきた。結論から言うと旅レンズとしては極めて優秀で、Z50とのセットだと完全に手のひらサイズ。首からぶら下げていても全然苦にならないし、自転車を漕ぎながらでも負担にならないので、いつでもどこでも写真が撮れる。フルサイズのボディに望遠ズームだとこうは行かない。このパッケージで27-21

    • 【前髪パッツンライオンのたてがみトリミング説に物申す】

       中国の動物園で飼育されているホワイトライオンのたてがみがあまりにもパッツン過ぎて不自然だというネタが巷で話題になっており、いささかの興味を抱かされた。  テレビでは動物研究家を名乗る御仁が人為的にやったのではみたいな発言までしているようだ。しかしながら、この”ヘアスタイル”が不自然であるとみなすのは、「ライオンのたてがみかくあるべし」というステレオタイプに囚われているためだと私は考える。そもそもライオンのたてがみは人間の頭髪と同じく個体差が存在するわけで、ロン毛もいればハ

      • 時間の経過と写真のセレクト

        写真のセレクトは本当に難しい。その時々の気分で”採用””不採用”の 基準が変わってしまうし、撮影した直後と時間が経ってからとでも結果がまったく違ったりする。そして撮ったことを完全に忘れ去った後でボツ写真が見返してみると、「何でこのカットをハジいた??」みたいなものが出てくるのもよくある話。故にマウントしなかった過去ポジのスリーブは全て捨てずに保管してある。そうして忘れ去ったポジを発掘していて今日出てきたのがこの写真。 1998年、タンザニア南部のど田舎で撮影したもの。写って

        • 【サファリの動物】 ケープタテガミヤマアラシ

          アフリカの国立公園や動物保護区でキャンプをしていると、人が残した残飯や生ごみを求めて色々な生き物が辺りをウロウロしていてることがある。ケープタテガミヤマアラシ(Cape Porcupine, Hystrix africaeaustralis)もそんな動物の一つ。この写真の個体は南アフリカ、クルーガー国立公園のオーペン・キャンプの柵の外にいた。ヤマアラシはその硬いトゲのせいで動き回る時シャカシャカと音を立てるので、耳をすませていると存在に気づくことがある。彼らは身を守ろうとする

          古いレンズとカメラが思い出させてくれること

          訳あって古〜いサンニッパ、Ai-S Nikkor 300mm f/2.8 EDを購入。ま、別に撮影に使うわけではないのだが、せっかくなので四半世紀以上前に愛用していたF3Tにつけてみた。やはりこの金属とガラスの塊が持つ冷たさと重量感はたまらん。ファインダーを覗き、スプリットプリズム/マットのスクリーンでピントを合わせてみる。ピント合わせ一つとっても大変な作業だったことを思い出す。電池を入れていないので巻き上げレバーでシャッターをチャージ、スプリングとギア、カムが連動する感覚が

          古いレンズとカメラが思い出させてくれること

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          アフリカの子供たちにみる創意工夫

          アフリカの子供たちにみる創意工夫

          セレンゲティでライオンを撮ってみませんか?

          サファリの No1 スター は誰が何と言おうとやはりライオンでしょう。 特に立派なたてがみを持ったオスは実にフォトジェニックな被写体。 そんなライオンたちに出会える確度が極めて高いタンザニア、セレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ・クレーターへのフォトサファリ、出発は5月14日で参加申し込み期間は今週一杯となります: https://www.dososhin.com/tour/00443_tanzania_go_yamagata/ まだまだ一部地域からの観光客しか戻ってきていない

          セレンゲティでライオンを撮ってみませんか?

          【草むらの狩人・サーバルキャット】

           サハラ以南アフリカの草原地帯に生息するネコ科動物にサーバルキャット(Serval, Leptailurus serval)がいる。体長は1mほど、チーターのような斑点模様、長い四肢と小さな顔、大きな耳が特徴的なとても美しいネコだ。主に音で草むらの中にいるネズミやトカゲ、小鳥などの位置を探り当て、大きく跳躍して相手の真上から襲いかかって捕らえる。そのハンティング・スタイルはネコと言うよりまるでキツネのようだ。  リビヤネコやカラカルなどのサバンナに暮らす他の小型ネコ科動物に

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          ”群れ”は英語で何と言う?

          【英語小ネタ】 日本語では生き物の群れの呼び方は種類如何にかかわらず「群れ」である。つまりゾウの群れ、魚の群れといった具合だ。ところが英語の場合は相手によっていちいち違う。英語で「群れ」を意味する語は「herd」だが、これは一部の生き物にしか使えないのだ。例えばゾウは「herd of elephants」だが魚の群れは「herd of fish」とは言わず「school of fish」と言う。サカナの学校か?とツッコミを入れたくなるが、これはまだまだ序の口で、オオカミならば

          ”群れ”は英語で何と言う?

          セレンゲティのサファリロッジ

          5月14日出発予定のタンザニア、セレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ・クレーターへの自然写真撮影ツアーは参加者をあと2名募集中: https://www.dososhin.com/tour/00443_tanzania_go_yamagata/ この旅で一番長く滞在するのはセレンゲティ国立公園中央部に位置するセレンゲティ・セレナ・ロッジ(Serengeti Serena Safari Lodge)だ。ここはサバンナを見下ろす小高い丘の上に建っており、全ての部屋から雄大な景色と

          セレンゲティのサファリロッジ

          タンザニアへの自然写真撮影ツアー参加者募集

          5月14日出発で、タンザニアの世界自然遺産:セレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ・クレーターへのサファリツアーを予定しており、参加者をあと2人募集しています。東京・五反田にあるアフリカツアー専門の旅行会社(株)道祖神が手配を行い、私がガイドとして同行します: https://www.dososhin.com/tour/00443_tanzania_go_yamagata/  このツアーの狙いは空気の透明度が高く緑豊かな雨季のサバンナを撮ること。一般的にはオフシーズンと思われ

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          【サファリの動物】 セグロジャッカル

          サファリで一番よく出会う肉食獣はセグロジャッカル(Black-backed Jackal, Lupulella mesomelas)だろう。場所によってはかなり個体数が多く、北米のコヨーテと同じで昼夜を問わずその辺をウロウロしているため、ともすればすぐ雑魚キャラ扱いを受ける種でもある。家畜の子供を襲うため農地では完全な害獣だし、キャンプをしていると靴などを盗んだりもする要注意動物だ(寝る時は絶対に靴をテントの中に入れるようにしろと言われる理由の一つ)。しかし、個人的にはとても

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          サバンナに落ちる巨大な稲妻

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          緋色の目をした猛禽

          【サファリでヘビは出るのか?】

          ハイエナは人を食うこともあるので怖いという話を先日したが、サファリで哺乳類以外の怖い生き物はいないのかという質問をちょくちょく受ける。つまるところヘビやサソリなどに遭遇して危険な目に遭ったりしないのかということだ。アフリカの自然環境には当然それらの生物は生息している。ライオンやゾウだけがいてヘビはいないなんてフザケた自然環境など存在しない。サバンナには大きさも色形も様々、無毒なものから超猛毒なものまで、実に多種多様なヘビたちが暮らしている。その上で言うが、サファリでヘビに出会

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          "ネコの日"に合わせて、サファリで出会うネコ科動物たちをご紹介

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