他愛もない

くるりの歌詞に、死にたくないなと考えたりもする、というのがあって、最近は子供の事を考えている時なんかに、ふとそんなフレーズが頭を過ぎる。

考えていると言っても人から見れば他愛も無いことで、息子の片付けのやり方が数日前より仕分けができるようになったとか、たまに「パパ」と「ママ」の呼び方が混ざって「パマ」と言ってしまうこととか、しゃぶっていた飴を口から出して「パパにどうぞする」と真剣な顔で言ってくることなんかを、子供達が寝静まった深夜のリビングで1人、ぼんやり思い出している。

子供が産まれると知るより前に観ていた、福山雅治主演の「そして父になる」の中で、リリー・フランキーが親子関係で大切なことは、共に過ごす時間だと言ったことが、日々少しずつ体の芯に浸透していくようで、あ、こうやって「丸くなる」のかなんて、美味い酒を飲んでいる。





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