日々を綴る(3)
今日は仕事始めの日です。いつもより少しだけ早く起きることができたので、今日も書けるだけ書いてみることにします。
元旦にふと思い立って、中途半端に残っていた小豆があったのであんこを炊きました。わたしは昔、というかつい4~5年まであんこが苦手でした。なぜ苦手だったのかは、今となってはよくわかりません。何がきっかけで美味しいと思うようになったのかも、すでに記憶が曖昧です。でも、好きになれてよかったと心から思っています。
あんこは作り慣れているわけではないので、毎回お気に入りのレシピを確認しながら作業します。基本的には粒あん。レシピを確認しなくてもできるようになりたいのですが、まだ心配なのでレシピを開いてしまいます。
ぐらぐらと煮ている間、コンロの前にスツールを置いて座り、小豆の様子と火加減を気にしながら本を読むのが好きです。「ていねいな暮らし」感が一気に増して、ちょっとだけ楽しい気持ちになります。読書が捗るというわけではないけれど、ついやってしまうことのひとつです。
あんこができあがった後、夫が「ぜんざいが食べたいねえ」とこぼしました。どうせなら白玉も自分で作って白玉ぜんざいにしようということになり、白玉粉を買ってきて、さっそく昨日、白玉作りをしました。初めてだったのですが、粉と水を混ぜて捏ねて茹でるだけ。こんなにも簡単なのかととても驚きました。なんでも「できあがったもの」を気軽に買うことができるので、自分で作ることをしなくなっているからなあ、と感じます。便利になるのは決して悪いことではないはずなので、便利なものはうまく取り入れたいと思いながらも、「自分で作ってみること」をひとつでもふたつでもいいから日常の中に取り入れていかないと、生きる力がなくなっていくような気がしてなりません。
できあがった白玉ぜんざいは、驚くほど美味しかったです。もちろんお店で食べるものやコンビニで買って食べるものと同じ味ではないですが、自分で作ったというだけで美味しさは3割増。「うんま~~」などと思わず言葉遣いが乱れてしまうほど美味しかったです。幸せ。
と、ここまで書いたところで朝の時間が足りなくなってしまったのでいったん止めて、仕事へ行ってきました。ここからは夜に書いています。考えてみたら、わたしの仕事は書くことそのものではないですが、書く頻度は高いような気がします。
商品を作るために、メーカーさんや取扱店の方々とメールでやりとりをします。用件だけの事務的すぎるメールだと寂しいなあと思ってしまうタイプなので、ちょっとした雑談を放り込んだりします。急ぎのときや、そういうメールが負担になってしまいそうな相手のときは無理にねじ込んだりしないようには気を付けています。
社内で企画書や報告書を作ったり、仕事の進捗状況を共有するためにアプリツールを使って言葉を投げかけます。直接声をかけて伝えられるときもありますが、言った言わない、とならないよう文字に残すことも大切だと思っています。
SNSへの投稿をします。写真だけで伝えるよりも「写真×言葉」で伝える方が楽しいと思っていて、比較的長い文面で投稿することが多いです。いつも長いですよね…と読むのが面倒だと遠回しに言われることもあります。そのときは「でもフォローしてくださっていて嬉しいです、ありがとうございます」と伝えます。
商品の販売をするために、オンラインストアの商品説明やお知らせの文章を書きます。見た目だけではわからない情報や、かわいいだけじゃない商品の良さを知ってほしいし(かわいいというだけの理由で買ってくれてももちろん嬉しいのですが)、実物を手にしたときにイメージとの乖離ができるだけないようにしたいと思っています。
「あなたの仕事は”伝えること”だね」というニュアンスのことを言われたことがあったような記憶があります。そのときはいまいちピンとこなかったけれど、もしかするとそうなのかもしれない、と最近になってそう思えるようになってきました。
伝えるべきこと、伝えるべきでないこと。誰に伝えるのか。何を伝えるのか。どんな手段で伝えるのか。難しいけれど、そういうことを考えるのはけっこう楽しいかもしれないと感じています。
今日は写真をまったく撮らずに帰宅してしまいました。写真を撮るのが好きなので、ときどきそんな日があると、余裕がなかったんだなあと感じます。代わりに、昨日見た景色をいくつか載せます。