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日々を綴る(13)

冬の散歩が好きです。と言いつつこの冬はあまり歩いていなかったのですが、先週末、朝にふと思い立って久々にじっくり歩いたらとても気持ち良かったので、調子に乗って(?)この週末も歩く時間を設けました。じっくり歩くとはいっても、だいたい1時間半、8000~9000歩くらいです。距離にすると6~7kmくらい。都会に住んで車を持たない生活をしていればきっと余裕で超える数字だと思います。

散歩ルートはそのときの気分と天候によって決めますが、いろんなパターンを楽しむことができます。
穏やかな水面を眺めたいときは、鳥たちの楽園でもある斜里川沿いを歩きます。オオワシに出会える頻度が高いです。晴れた日にここから見る斜里岳と藻琴山もお気に入り。河川敷は車がいないのもよくて、同じように散歩している方とよくすれ違います。

海を眺めたいときや海岸の様子が気になるときは前浜海岸へ行きます。車のときは以久科まで行くけれど、散歩だと少し遠くなるので前浜にしています。たいていの日は海に近付くにつれて風が強くなります。あたたかい格好をしているので寒くはないのですが、顔だけはどうしても冷たいです。この北風が流氷を押してきてくれてると思うとちょっと嬉しくなるな~なんて考えながらも顔面に風を浴び、涙目になりながら歩いています。と、書きながらふと疑問が思い浮かびました。寒いところにいると涙目になるのってどうしてなんでしょう?不思議です。

車通りが増えるのであまり頻繁に歩くコースではないですが、国道沿いに歩くパターンもあります。ツルハやセブンイレブンのところを曲がって、ウトロに向かう方へ進みます。この道のよいところは、釧網線の線路の上を跨ぐ橋。本数は多くないですが、橋の上から列車を眺めることができるのと、南に佇む斜里岳も一望できます。ここから日の出を見てみたいなあと思いながら、未だ実現できていません。

町の中をぐるぐる歩くのも楽しいです。車で走っているとなかなか通らない道というのが必ずあって、こんな建物があったのか、とか、ここに公園があるのね、とか、ここを行くとあの道につながるんだ!とか、発見が多いです。家ばかりが並ぶエリアに迷い込むとちょっと人目が気になりますが(人がいなさすぎるので、不審に思われそう、とどきどきしてしまう)、面白い家もあったりするので楽しいです。役場周辺や飲み屋が並ぶエリア、あと斜里小学校沿いの道もけっこう好きです。

もうひとつ好きなのは、斜里川の河口から東側の海岸です。わたしは勝手に港西町海岸と呼んでいますが、どこまで車で入っていいのか、どこに車を停めたらいいのかわからないので散歩しながら徒歩で行くのが適しているなあと思っています。他の海岸と違って消波ブロックがずらりと並んでいて、ちょっと違った雰囲気で楽しいです。向かう途中、漁港越しや町並み越しに海別岳や知床連山が見えるのもいいし、斜里橋越しに斜里岳が見えるのもいい。

歩くかどうかに関わらずですが、この時期の海岸って本当に寒いです。海に近付くにつれて風の強さと冷たさが増して、体感気温が確実に下がります。手袋をしていても指先は冷たいし、ヒイヒイ言いながら写真を撮ったりします。それで、戻ろうと海に背を向けて少しずつ離れると、だんだんあたたかくなるんですよね。あたたかくなる、というと言いすぎなのかもしれませんが、体感気温が上がっていくのが全身でわかるんです。昨日と今日、それぞれ違う海岸まで歩いてその感覚を味わいましたが、この瞬間、けっこう好きだなあと思いました。

結局また夜に書いていますが、あまり細かいことは気にしないことにします。今日からしばらく寒い日が続きそうでちょっとわくわくしています。

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