日々を綴る(30)5月18日
ほぼ無計画だったこの日、たまたま見かけた民俗民芸村なる場所へ足を運ぶ。最初に対応してくれた受付の方がとても親切で、少し雑談をした。遠くへ行くと、北海道から来たと話すと喜ばれることが多い気がしている。うちの子が、親戚の子が、北海道の大学に行っててね。といった返答がくることもしばしば。こんな会話が何より印象に残るし、またこの地を訪れようというじんわりした気持ちにつながることを、肌で感じる。
思いがけず出会った素晴らしい景色、きゅっと身が引き締まる空間、今年初の虫刺され。あの山々に登りたいとはやはり思わないものの、もう少し近付いてみたいとは思う。
北国にはなかなかない地形、花、木。狭い道を走るローカルバス。じりじりした日差しを浴びながらこの地が白くなることを想像してみるけれど、うまく描けなかった。今日見たもの、感じたことはとてもすぐには消化しきれない。ゆっくり時間をかけて栄養になっていくような気がしている。
北の陸。今度は白い景色を見に来たい。