日々を綴る(4)
4日目。今日もこれまでより少しだけ早く起きることができましたが、書くことに充てられる時間は30分ほどだけです。書けるだけ書いてみることにします。
ここ数日かなり寒い日が続いてます。とは言っても斜里は海沿いの町なので内陸の町ほどの激しい冷え込みはなく(でもマイナス25℃とかそういうのちょっといいなと思ってしまう)、雪の量も多いわけではないので、気候的にはけっこう快適な方かもしれません。ここに住んでいて怖いのは、風ですかね。雪道の吹き溜まりというものがいちばん恐ろしいんじゃないかって思っています。
自宅は海のすぐそばというわけではないですが、玄関の扉を開けて一歩外に出ると、海の音がします。特にこの時期はけっこうよく響いていて、ごごごご~~~っ、となかなか荒々しい音です。この町で暮らし始めて3回目の冬、こういうものをひとつひとつ拾い集めて自分の中にインプットしていくのはけっこう楽しいです。
今日の日の出時刻は6:56だそうです。いくつかの土地で暮らしてきましたが、斜里での生活では過去と比べてずいぶんと「日の出入り」を意識するようになりました。意識しようと思ってしているわけではなく、自然と意識してしまっています。
12月がいちばん日が短いわけですが、12月は本っ当に昼が短いなあと感じます。寒さはまだそこまで強烈ではないのに、とにかく日に日に明るい時間が短くなっていくのがわかって、特に曇り空の日なんて15時にはすでにやや薄暗く、16時にもなると真っ暗、という感じでびっくりします。でも、1月を迎えた途端に急にそれが変化して(当然ながら実際には突然変わるわけではなくじわじわと変わっていっているわけですが)、16時はやや薄暗い、になります。いつの間に!と、またびっくりします。日が出ている時間が少しずつ長くなってくるこの時期、より寒さが増して流氷の気配を意識し始めます。
年齢を重ねたせいなのか環境のせいなのかはわかりませんが、これまでの人生の中で、今がいちばん季節をよく感じながら生きているような気がします。屋外で仕事をしていた頃も気温の移り変わりや日々の色の変化をよく感じていたはずですが、現在の比ではないのです。今は屋外で働いているわけではないのに。わたしの物事の受け取り方が変わったからなのでしょうか。変わった自覚はないのに不思議です。突然日が長くなったように感じるあの瞬間と似た感覚だなあと思いました。今日からまるで違う自分に生まれ変わる、なんてことはきっとないでしょうから、ひとつずつ、じわじわと変わっていっているのでしょう。何事もそうのかもしれません。
さて、今日も朝の時間ではここまでしか書けませんでした。今は夜です。続きを書いてみようとしてみたのですがいまいち集中できないので、今日はここで終わりにします。少し短いですが、続けていることが大切。今日もひとつ、小さく積み重ねることができました。
「今日の1枚」的なものを最後に載せるのが定番となりつつあります。今日は午後に外で撮影をしていたら、空からコンコンという音が聞こえてきました。鳥に詳しくなりたいなあと思うだけでいつも調べたりせずに終わるので、何の鳥なのかは今日もやっぱりわからないままです。