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日々を綴る(35)5月28日

待ち時間のあいだ、目の前に設置されたテレビから流れるワイドショーにどうしても目がいってしまう。不自然なまでに煌びやかだ。見たくないのに、椅子に座るとどうしても視界に入ってしまう。「すぐ呼ばれるだろうから」と読みかけの文庫本を持ってこなかったことを後悔した。

霧が出ていて、きれいだなあと感じる。跨線橋からの景色と、職場の横の道の海岸の方まですーっとつながる様子が好きだ。このふたつは、霧の日がよく合っている。
海へは出張に行く前日に行ったきりなのでこの道を歩いて海岸まで行きたいけれど、まだ行けない。お互いに正しく恐れて、正しく距離を置いて、それぞれの生活を送ることができるように願ってやまない。


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