日々を綴る(29)5月17日
たくさんの美しいものを眺めたのち、東へ向かう。県境、里山の雰囲気、竹、広葉樹、瓦の屋根、田んぼ。何もかもが北とは異なる。移ろいゆく気候に適応しながら暮らしをつくってきた人間の営みの地道さを思う。
オーラとエネルギーのある人に会い、見透かされているような緊張感もほんの少し抱きつつ、やるべきことをしっかり進めた。仕事が好きとは思っていない。なぜかやってしまう、そういうもの。やりたくないならやめるだけの話。
地物の酒を勧められ嗜む程度にいただくと予想に反して飲みやすい。酔わない自分に驚いた。深く豊かな海、まだ全貌の見えぬ連峰を思う。また好きな土地が増えてしまった。