日々を綴る(34)5月27日
鈍い灰色の空、と思いながら外に出ると想像よりもずっと気温が高く、肩の力がぐっと緩む。少しだけ雨が降っていて、暖かいというよりも「ぬるい」という言葉がよぎる。初夏と言ってしまうにはまだまだ早すぎることを知っているからそうは言わないけれど、ぽつぽつと降る雨がよりいっそう初夏らしさを思わせた。
仕事前、久しぶりに神社へ寄る。緑が占める面積とその濃ゆさが各段と増していて、鬱蒼とさえ見える。マスクの中で「緑、こゆっ」とつぶやいた。頭の中で、見慣れた冬の景色と比較すると、そのあまりもの違いが面白くてにんまりしてしまう。
いつもどおりにお参りをして、何枚かだけ写真を撮ってから仕事へ向かう。体調は100%ではないけれど、足取りは重くない。
10分足らずのこの時間は、瞑想みたいなものかなと思う。