論文と特許の実験項

 合成方法を考える時に、過去の事例を参照するのが基本です。

 ゼロから構築する人は居ないと思います。居たら検索方法を教えてあげて下さい。
 目的とする化合物が過去に合成されていれば、その方法を追試することでしょう。ここで参考文献としては特許と論文が出てきます。

 しかし、追試実験をしても合成出来ないことがよくあります。

 論文の場合は、投稿者と実験者が異なる事が原因でしょうか?
 特許の場合は、ノウハウを明かしたくないという理由で、意図的に記載していない事があります。

 ここでポイントは、信頼性の高い情報の見分け方になります。

①同様の操作であるのにも関わらず、複数の文献で収率に開きがある場合は注意が必要です。当たり前ですが、同じ操作をして異なる結果になるのは、虚偽の内容が含まれているか、再現性の低い手順だからです。
 収率80%から30%の論文があり、追試実験を行った結果、反応系内のLC面百純度で40%しかありませんでした。

続きはまた今度!

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