自分が0になった時
#あの失敗があったから #振り返りnote
10年ほど前ですが飲食店の店長をしていた時期がありました。
立場としては、負債採店舗(赤自店舗)の立て直しがメインで
東北から九州まであちらこちら行きました。
「その中で失敗したなぁ」
「なんであんなことしかできなかったんだろう」と
何年経っても悔やみ続けます。
その中で私がどんな人物でどんな失敗をしたのか
皆さんが同じようなことにならなければと思います。
1,当時22歳で店長職どうしてなれた?
専門職での飲食経験が5年程あり、真剣に取り組んでいたこともあり
食品管理やオペレーション・数値管理を評価してもらい
早めに役職を頂けました。
当時、店長職は、30代がほとんどだったので天狗になっていました。
2,どんな人だったのか。
とりあえず、今では想像できないといわれますがスグ怒り・スグ手を出すような上司でした。いわば恐怖政治タイプの上司ですね。裏ではゴルゴ13と言われていたそうです。
また、自分と歳が変わらない部下には
「自分が出来るのにお前に出来ない訳がない!」
それがさぼりと見ていました。
3、当然嫌われていた。
基本的には、僕が現場に入ると会話は皆無、陰口を言われ続けていましたが
当時は、できない人間に何を言われても気にしないスタンスでした。
基本的には数値改善が出来ていたので問題ないと考えていたとても傲慢な人間と思います。
4、じゃ、なんで考え方が変わったのか
九州に出向した際にまた、問題のある店舗に配属され改善を行いました。
数値も上々で「はい、仕事は終わりと」思っていました。
ただ、ストライキを起こされ従業員がゼロになりました。
金曜・土曜の100名収容の飲食店を一人で業務を行うようになり朝7時から早朝4時まで、1ヵ月間近く働きましたね。正直、死ぬかと思いました。体重も61kgから52kg位まで落ちて
会議にも参加できない状態でしたね(笑)
そんな時に助けてくださったのは、僕がいつも悪態をついていた先輩店長達でした。先輩たちは何も文句は言わず私を励まして下さり
「なぁ、言ったろ?気をつけろって」笑いながら色々と話をしてくださったのが当時の『僕』にはうれしく従業員の扱い方大切さを気付くことになりました。
5,25歳で婚約を機に転職
これが私の人生転落が始まった瞬間でした。
当時、付き合っていた女性と婚約していて相手の両親から
「飲食業は......。」と渋られたため、給与もだいぶ下がりましたが
管理業務主体の不動産会社に入社をしました。
朝起きてご飯作って仕事して夜7時には家に着き家事をしてそんな普通の生活を婚約者と過ごす時間は大変幸せなものでした。
ただ、そんな時間も長く続きませんでした。
相手の浮気やとある番組出演したことで会社に私の会社に
いたずら電話が続き
会社に在籍し続けるのが苦しくなり違う不動産会社に転職してもう2度としないと約束をして普通の生活に戻りました。
※当時は2chねる全盛期でしたし、facebookなどで情報公開していれば個人特定は難しくない時代でした。
6,独立での失敗
結局、婚約者の職場不倫をしていて相手にお子さんがいる相手だったのがどうしても許せず婚約破棄をして別れました。
そんな時、働く意欲も『0』になり自暴自棄になって不動産業独立を行い失敗しました。結局、色々プライベートの相談をしていた先輩が他社営業マン等に話していて、仕事を取ってもプライベートでごたついている人物と取引をしたくない人が多かった為、最終的に仕事も『0』になり
終わりました。
7,5・6での失敗ととある本の出会い
結局、相手への信頼や幸福感で問題を無理にでも解決したいと手放したほうがいいものを自分の意志で適切に判断できなかったこと。
自分は、仕事(数字は取れる)と過信して人としての魅力が『0』だった事
あくまで、会社という基盤があっただけで0から1にする能力がない『凡人』ということを気付きました。
1か月くらいなにもない中貯蓄のみで生活していて
大手古本屋で
野村克也さんの凡人の強みという本に見つけ読み始めたら自分にないものが詰まっていて、感激して
野村克也さんの書籍を4冊ほど買い1週間ほどで、何回も各書籍を読み直しました。
そこでふっと試してみたいと思い、知り合いのつてで飲食業に就職し直しました。当時28歳です。
8,0から1にするまで
そこで実践しながら独学で心理学やマーケティング、栄養学、正しい味覚
売れる商品の特徴等の数値や実店舗での実験を繰り返しました。
結果、幸いなことに管理していた飲食店は、軒並み前年に対して利益率150%を超えて離職率も大幅に下げる事が出来収益の安定化を図れるようになりました。
私にとっては、収益などより離職率の改善・前と違い部下との距離感や私がいてもみんな笑顔で働いてもらえる環境を提供できたことに達成感を覚えました。この時点で30歳です。
9,この8年が無ければどうだっただろうか?
とてもくだらない最低の人間になっていただろうなと思います。
今では、調子に乗っていた自分に神様がお灸を据えたんだろうと考えています。
ただ、当時僕が扱った部下たちには申し訳ない気持ちで
未だにいっぱいです。
今は、個人で色々していますが自分の様な人間が出来ないよう部下に対して
当時の先輩のような対応が出来るようになりたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これをどんな方から読んでいただけるかわかりませんが
私は、家庭など色々『0』からのスタートでした。
中には自分は-1、-2と考えている人もいるかと思います。
ただ、絶対に気付きはあります。私の様に先輩や本かもしれません。
もしくは、友人や家族かもしれません。
私は、何かしらのシグナルに気づけたから今の自分があると思います。
絶対に皆がどんなにマイナスの状況でも『それ』を見逃さないように願っています。