飲食店の採用戦略|SNS採用の位置付けと、導入のメリット・デメリット
初めまして。
グルメバイトちゃんを運営する、株式会社シンクロ・フードの樫山です。
2023年4月からtiktokとInstagramを活用したアルバイト募集サービス、「グルメバイトちゃん」を通じて、これまで200店以上のアルバイト募集を支援してきました。
これまで数多くの飲食店オーナーの方、飲食企業の人事の方と会話を重ねてゆく中で、従来のアルバイト募集(WEB媒体への掲載や張り紙など)と新しい採用手法(SNS採用)について理解を深めてきました。
このnoteでは、飲食店を運営する企業の人事担当様向けに、採用戦略におけるSNS採用の位置付けと導入のメリット・デメリットについて解説をしたいと思っています。
そもそもなぜSNS採用が注目されている?
アルバイト募集といえば、既存スタッフの紹介や張り紙、WEB媒体への掲載を行うのが一般的でした。
ただ、それだけでは十分な採用活動が行えない、というお声をよく伺いました。
次の打ち手として注目されているのが”SNS採用”という位置付けでした。
東海ビジネスサービスによると、採用活動にSNSを活用している企業は約6割*であると調査が報告されています。
tiktokやInstagramといった新規のプラットフォームには10代〜20代前半のいわゆる”Z世代”のユーザーが集まってきています。
飲食店の重要な働き手である、学生アルバイトの年齢層とも重なるため、効果的なアプローチ手法としてSNS採用を検討する企業が増えてきているようです。
SNS採用とは?
-SNSとは
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は登録された利用者同士が交流できるWEB上の会員制サービスの総称です。
-SNSにもそれぞれ違いがある
FacebookやLINEのような、オンラインでも交流がある知り合い同士でやりとりするものもあれば、twitterやInstagramのように拡散がされリアルでは交流の無い人同士で交流できるものもあります。
特に投稿されるコンテンツは、テキスト中心や画像・動画中心など各SNSでバラバラ。
利用する側は自分の発信したい内容や強み・弱みを分析し、どのSNSを活用していくかを判断しなければなりません。
-各SNS内に投稿されるコンテンツの特徴
twitter:”ツイート”と呼ばれる、140文字の短い文章をつぶやくSNS
Instagram:"インスタ映え"な画像を中心に投稿されるSNS
Youtube:"youtuber"という職業が誕生するなど、5分以上の長尺動画を撮影・投稿するSNS
tiktok:縦型に流れてくる1分未満の"ショート動画"をスワイプしながら視聴するSNS
採用戦略におけるSNS採用の位置付け
-SNS採用は、"受動的に"求職者が情報にリーチする
従来の採用手法である媒体掲載や、近年注目が高まる短期アルバイト領域は、「働きたい」というニーズを抱えた求職者が会員登録し利用しているサービスです。
一方SNS採用は、動画や画像コンテンツなどを無目的に視聴するユーザーのもとへ求人情報がレコメンド表示されるという構造。
そもそも検索される構造になっていないため、”学生の少ないオフィス街やマイナーな業態を運営する店舗でも不利になりづらい”のが特徴。
画像や動画を活用したSNSであれば、時給や条件だけでなく、お店の雰囲気といった条件以外の項目でも勝負することが可能です。
-"能動的な"求職者は、奪い合いになりやすい
人生の中でアルバイトを探す瞬間は、進学や職場でのトラブルがあった時など、ごく僅かに限られています。
顕在的な求職者層というのは、このアルバイト探ししている僅かな瞬間にしかアプローチを仕掛けることができません。
総量も限られている以上、媒体同士・掲載企業同士の奪い合いが起こってしまいます。
-一方、潜在層へのアプローチは常に行うことが可能。
求職者はとあるきっかけで企業(店舗)を知って好きになり、応募や面接を経てスタッフとなっていく体験を仕掛けていくことが可能です。
実現のためには、企業は常時自社の魅力を発信し続けることが必要となりますが、大きな価値にも繋がっていきます。
SNS採用のメリット
拡散力が高い
潜在的な求職者にアプローチできる
お店の魅力が発信しやすい
特に、Z世代はリアルな情報を求めている。
画像や動画なら、雰囲気や文字では伝えきれない魅力が発信可能。
利用自体は無料で、気軽に利用できる
双方向のコミュニケーションが可能
コメント欄やライブ配信の活用も手。
-SNS採用のデメリット
効果を感じるまで時間がかかる
あくまで認知拡大、最初は割り切らないと続けられません。
炎上などイメージ低下のリスクが伴う
マンパワーが必要
SNSの流行やトレンドは流動性が非常に高く、変化しやすい。
特に企業のSNSはフォロワーが増えづらい傾向なため、しっかりとした運用には強力なマンパワーが必要です。
取り組み方・参入する主な業者の種類
ここまで、アルバイト募集全体における、SNS採用の位置付けと強み・弱みについて整理してきました。
その上で、採用戦略としてSNS募集の優先度が高いと判断した企業はどのように取り組んでいくことができるのかご紹介します。
主に3つの取り組み方が存在する
-(1)インフルエンサーへのPR依頼
メリット:
安価にSNS採用に取り組むことができる
インフルエンサーへの依頼相場は、フォロワー1名につき1円
(例:20万人フォロワーがいるインフルエンサーへの依頼は20万円が相場。)
効果に即効性がある
まず少額で実験してみて、その後の打ち手の検討材料を得られる
デメリット:
将来的に会社の資産としては残らない
具体的には、アカウントとSNS採用のノウハウ。
-(2)自社でのアカウント運用
メリット:
アカウントが立ち上がれば、将来的に安価な応募や採用を獲得できる
社内にアカウント運用、動画制作のノウハウを蓄積できる
デメリット:
専門スタッフとして、マーケターと動画制作者のアサインコストが必要
アカウント立ち上げから、効果が得られるようになるためには、試験な運用期間も含めて1~2年の先行投資が必要
-(3)アカウント運用代行業者への依頼
メリット:
プロの運用代行業者が、企画〜動画撮影、編集、まで一気通貫でサポートしてくれる
運用代行期間が決まっており、アカウントが立ち上がった後は低コストな採用チャネルをそのまま受け取れる
デメリット:
アカウントが立ち上がるまで、数百万円単位の先行投資が必要で高額
求める成果にコミットしてもらえない可能性がある
業者をコントロールできず、ブランドコンセプトと異なる動画を制作される可能性がある
集客アカウントの実績はあっても、アルバイト採用の実績はない可能性がある
アカウントが立ち上がった後も、継続的な効果を期待するためには、依頼し続けなければいけない可能性がある。
-低コストで即効性ある採用手法なら「グルメバイトちゃん」
求人飲食店ドットコムなどを提供する株式会社シンクロ・フード(東証プライム市場:3963)は、数少ないバイト探しをテーマにしたSNSアルバイト募集サービス「グルメバイトちゃん」を運営しています。
まだまだ成熟していない業界のため、高額なサービスが多いSNS採用。
創業当初より飲食店の経営支援を行ってきた株式会社シンクロ・フードでは個人店規模から大手チェーン規模の飲食企業まで導入いただける価格帯でサービスを提供しています。
-導入は、"予算感"と"検証スピード感"で判断する
まとめ
SNS採用に取り組む企業は年々増えています。
SNS採用は「長期雇用」と「潜在層アプローチ」が得意な採用手法です。
導入する場合は、「コスト」と「効果の即効性」の観点から3つの手法から検討ができます。
SNS採用の導入初期であれば、即効性ある取り組みから始めて検証するのがおすすめです。
動画撮影に対応ができるか
応募者の質はどうか
SNS採用の理解度が高まったタイミングで、内製や運用代行など高額な先行投資が必要な取り組みも検討可能です。
業者や内製スタッフとも、対等に会話できるようになると思います。
専門家の話も聞いてみたい…
とは言っても、まだまだ新しい領域のSNS採用。
特に複数飲食店舗を運営する人事担当者の方にとっては、やみくもに募集費用を増やすことはリスクがつきまといます。
「自社ならどんな風に導入できるのか…」
「似たような業態やエリアの店舗ではどんな事例があるのか…」
まずは専門家と一度会話してみませんか?
完全無料で、ヒアリングや面談を行わせていただいています。
お気軽に会話させていただけたら嬉しいです。
お話をお伺いできることを楽しみにしています!
最後に…
これまでSNS募集について書き連ねてきました。
ただ内心はアルバイト採用については、これまで飲食店を運営してきた店長・人事の皆さんの方がお詳しいと、担当を勤めさせて頂きながらも日々痛感をしています。
グルメバイトちゃんはサービスリリースから約1年の新規サービスです。
何回、何十回とアルバイト募集をし、何十、何百人とアルバイトを採用してこられた皆さんの知見やご意見を真摯に受け止め、グルメバイトちゃんはサービス改善に繋げていきたいと思っています。
「こいつらと一緒に、自分好みのサービスを作ってやろうか」くらいの気持ちで一緒に取り組ませていただけたら嬉しいです。
これから皆さんと一緒にグルメバイトちゃんを作っていきたいと思っています。
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