【詩】サイコロの目
職業選択の自由だって
サイコロを振るかのようにいくつかの目があって
そんなゲームも僕の中では終わろうとしている
あっという間に不惑も過ぎて
まだまだ惑っているが
持っているスーツは喪服だけ
まだわからない人生は
無職ということを選んだ僕に
まだ少しの望みを持たせてくれる
12月の冷たい風吹くコンビニで
今日はチキンを買って食べた
思い出す人は
もう先に逝ってしまって
この世にいないことを再確認させられる
僕は未来を見ているだろうか
流れる川の先の海は見えない
あの頃
もの書きを目指した人たちは
すっかり落ち着いてしまって
売れないとはいえ僕は今も書いている
職業選択の自由だって
いくつかの目があって
僕は僕の出した目を生きている
そうして12月の冷たい風吹くコンビニで
明日もタバコを買うのだろう
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