【ノンストップライティング】‘21.12.10
歩いてこようと思う。ペンとノートを持って、大きな池の周りを。
池に着くまで僕は何を思うだろう。池に着いたら何を思うだろう。
部屋では堂々巡りが続く。少しでも打開しようと池に向かう。
焦らなくていいさ。今は少し焦っている気がする。焦ってもあんまり変わらないだろう。のんびりしても大丈夫だろう。今の僕の環境、それは偶然が重なり合ったものだ。たまたまこうなった。
「ひとりで生きていけるのか?」
とよく問われたが、その言葉は僕に向けた人々にそのまま返そう。誰も
「ひとりで生きていく」
なんて言っていない。が、何故か話のいきがかり上、話がそうなってしまうのだ。自己中心の摩擦。それは不毛。結局、死ぬときは独りきりだろう。
外の日差しは明るい。晴れている。
あの池はあの池のまま今日もあるだろう。そこで僕は何を思う? とにかく行ってみないと分からない。1時間弱の散歩。帰りに頼まれたものを買って帰ろう。
ライターがある。タバコがある。ボールペンがある。ノートがある。そんな状態が僕は好きだ。脳の仕組みは分からないが、生きている。クルマの構造は分からなくても運転はできる、みたいな感じだ。
カーテンは閉めて、電気は消して。いつものようにちょっとずつ違う毎日をみんな生きているんだろう。
工夫と実験。トライアンドエラー。
「それ普通」
と自分につぶやく。今日のところはとくに不穏なことはない。
禁じ手を自分に課した。そうすることで何か他の発見があるのではないかと自分に期待する。人に期待するのは僕の勝手だから、もうできるだけ期待したくない。
そろそろ時間だ。
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