チャートに語らせる #35
どのチャートを選ぶか?
チャートの選び方はメッセージに応じてケースバイケース
伝えたいことメッセージ化する
分析の結果得られたグラフやデータをみて、何が言いたいのかをメッセージにする
後に作るチャートのタイトルもメッセージで語る
相手に「分析結果の何を知って欲しいか?」を考える
五種類の比較方法からひとつ選ぶ
コンポーネント比較法
全体に対するパーセンテージ
占めた、シェアは
アイテム比較法
項目のランキング
を超えた、3位である、同程度だ
時系列比較法
期間内の変化
変化、成長、上昇、下落
頻度分布比較法
範囲内の項目
10~20歳の人口はXX人、売上は100~200億円の範囲
相関比較法
変数間の関係
にしたがって大きくなる、相関関係がない
比較の結果=メッセージを正確に伝えられるチャートを選ぶ
共通の注意として、チャートデザインが強すぎると肝心のメッセージが伝わらない!
コンポーネント比較法
パイチャート
構成要素が5個以内でなければならない。6個以上の場合は、メッセージを伝えるのに最も重要な5つの構成要素を選び、あとは「その他」に送る
アイテム比較法
バーチャート
小数点以下は切り上げよう。また、縦棒だとアイテム名が収まらないので、横棒がおすすめ
時系列比較法
ひとまとまりの時間の経過内で、等間隔の時点における7~8件までのデータを比較する際にはコラムチャート。そうでない場合はラインチャート
ラインチャートでは、強調したい期間を濃い色の背景にすると良い
頻度分布比較法
ヒストグラムや縦棒
グループ数が多かったり少なかったりすると、分析パターンが抽出できないので、適宜レンジの広さを変える
Expectedの矢印を挿入することで、相関がないことを伝える
相関比較法
バーチャートも使える(鏡式)
チャートの使い方
注意すること
スケール(目盛りの区切り方)が印象を操作する
5つ以上の構成要素を用いることは避ける
不連続データの場合は縦棒グラフを、連続データの場合はヒストグラムを採用する
チャートは多ければ良いというわけではない
メッセージはなるべくクリスタライズする
ビジネスシステムやフローなどを語るとき、一枚のスライドで説明し切るのではなく、伝達情報量の最大単位で枚数を区切って説明する
使えるテクニック
円グラフ内のある一部分の構成要素を横棒グラフで表し、より詳細な構成を確認することができる
赤字か黒字を示したい時、単純に売上と支出のレベルを表現するのではなく、売上と支出の差を色塗りすることで明確に表現できる
予測値を表現したい時、現実的な予測値推移の上下に楽観値と悲観ちを重ねることで、説明責任を問われるリスクを低減することができる
異なる種類の軽量たにや異なるサイズの軽量単位で測定した複数のデータを比較する場合に、「「2001年を100とする」ような具合に相対的な伸びを示すことができる
ROIなど因数分解できるものの推移を示したい時、それを構成する「売上高利益率の推移」と「投下資本回転率の推移」を加えることで、ROI低下の原因を探ることができる
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