コーチングを受けて人生が変わった話
私は2022年4月から9月までの半年間、コーチングスクールに通い、認知科学に基づくコーチングを学んでおりました。
その年の2月に50歳の誕生日を迎え、これからの先の人生がある程度見えてきた感がありました。とは言え、人生100年時代の現代においては、まだ人生の折り返し地点を回ったばかり。自分の人生まだまだ終わっていないし、これからももっと刺激的な人生にしたいと思っていました。そんな時に見つけて強く惹かれたコーチングスクールの門を叩きました。
コーチングスクールでの日々
そこで繰り広げられていたのは入学前の想像を絶する、激しくも刺激的な世界。認知科学を利用したコーチングにおいて、最も大切なことは知識や小手先のテクニックではなく、自己適用。
自分の本当にやりたいこと(want to)に基づいて、やりたいことは徹底的にやれ!!
本当はやりたくないけどやらなければいけないこと(have to)なんて全て止めろ‼︎ 自分でやらなくて、もっと得意な人に任せろ!
コーチはクライアントの背中を押して、共に信じ抜く存在なんだから、クライアント以上にチャレンジするのは当たり前!!
理論やテクニックを学ぶつもりでスクールに入ったら、自分の生き方を問われる非常に刺激的な場所でした。最初はそんなやりたいことだけやればいいという夢のような世界があったら最高だけど、世の中そんなに甘くないと思っていました。
しかし、スクール生は皆コーチングを通して、自分のwant toを見つけて、果敢に挑戦。周囲の反対や世間の厳しい荒波や打ちひしがれながらも、どんどん変化し、輝き出すのを何度も何度も目にしました。
そういう経験を通して、自分のものの見方(ブリーフシステム)はこれまでの人生を通して形成されたものであって、自分が考えていることや思っている常識は全然正しい訳ではないということを経験していきました。
私自身にもたくさんのチャレンジや変化がありました。そのなかでも、大きなものを3つ紹介します。
チャレンジ① ワインショップをオープン
スクール入学前は私の仕事は「ニューヨークワインを専門に取り扱うインポーター」でした。スクール期間中に自分の職業機能定義を行う中で、自分を「ニューヨークワインのプロデューサー」と定義しました。
実はこのワインショップをオープンすること自体は私の妻のやりたかったこと。妻もスクール仲間のセッションを受けて、「ワインショップをやりたい」と言い出しました。
私も最初はいいんじゃないなんて思っていましたが、理想的な物件が見つかり、いざ契約をする段階になった時に味わった強烈な恐怖感は今でも忘れません。
まず、店舗を持つことによる金銭的負担や時間的拘束。毎日の生活リズムも変わるし、まとまった休みを取るのも難しくなり、家族旅行なども気楽には行けなくなります。もう一つは周囲の目。小さなワインインポーターが自店舗を持つことで自社のお客様と競合してしまう懸念や、業界関係者からの文句、批判、嘲笑。
店舗契約の直前になって「ビビってしまった私」と「スイッチが入った妻」で揉めに揉めました。今考えると笑い話ですが、妻に泣きながらワイングラスを投げられたことも。やりたいことにチャレンジしろとけし掛けておきながら、土壇場になり尻込みをして全力で止める私。最低な旦那でした(笑)。でもこれこそが、チャレンジをすることの臨場感。
結局、私はメンターコーチに相談して、自分のゴールとこのお店をやることを結びつけた上で、納得する事が出来てGOサインを出しました。そして、お店をやることによって、自分の仕事に対する抽象度が1つも2つも上がりました。
最初はワイン・インポーターだった私が、輸入から小売販売までの流通を全て手掛けるようになり、ワインショップやワインバーのオーナーという顔も。そして、地域に根付くお店になるために、地域のお客様とのコミュニティが出来たり、周辺の店舗や関係者とコラボして街おこし的なイベントなども企画。
一つの大きな決断を下し、今より大きな責任を引き受けることで、自分の人生が大きく動き出すということを体感しました。そしてお店オープン前では想像もしていなかったような出会いや出来事がたくさん起こっています。コーチングを受けて、コーチの後押しがなかったらこの決断は出来ていなかったと思います。
チャレンジ② 寿司職人になる
昨年、2ヶ月間で寿司職人を養成する短期集中プログラムに通いました。これは2ヶ月間、月曜〜金曜日の9:30〜15:30まで毎日通うというもの。実際は授業の前後に自主トレや包丁研ぎなどもあるので、多くの人が9:00〜17:00と2ヶ月間は仕事並みにスケジュールでした。
寿司学校に通うようになった直接のきっかけは私の所属するオンラインサロンの人たちが通うという話を聞いて興味を持ったから。私はその話を聞いた時に、海外の友達に寿司を握ったり、ニューヨークのワイナリーを訪問した時に寿司を握れたらめっちゃ面白いなと直感的に思ったから。
もちろん、私も最初はいい歳した大人が2ヶ月間も平日の就業時間を仕事をせずに寿司スクールに通うなんてあり得ないと思いました。でも、私が一緒に通うメンバーは私よりも遥かに忙しい人ばかり。彼らが時間を確保するのに、私の時間が確保出来ないなどは言い訳でしかありません。
コーチングのゴール設定の一つに趣味のゴールというのがあるのですが、私自身はスクール在学中はこの趣味のゴール設定がイマイチうまく出来ませんでした。でも寿司が握れるようになってからはこの趣味のゴール設定の大切さがよく理解出来るようになりました。
私はこれまでほとんど料理をしないので、包丁は肉を切ったり、ネギを切る程度。料理については完全に食べる専門でした。しかし、その中でも寿司というなかなか専門性の高い料理を2ヶ月間修行したことで、私自身のアイデンティティは作る側に移動。腕の良し悪しはもちろんありますが、趣味の世界ではそんなことは一切関係なし。
寿司スクールに通うことは、時間的にも金銭的にも決して簡単なことではありませんが、ここで得られる技術は一生使える技術だし、話題性もあり、人に喜んでもらえる技術。寿司屋にならなくても、海外に行った先で魚を買って何種類か寿司を握れるだけでも、海外の人たちは間違いなく喜んでくれます。これからは寿司は食べる時代から握る時代になるかも。
チャンレンジ③ 子供の海外留学
昨年、娘が中学卒業した後に、海外に高校留学しました。これは娘のチャレンジだけど、それを許可するというのは親としての大きなチャレンジ。
娘が生まれた時はニューヨークに住んでいたし、私たち夫婦は二人とも海外留学をしていたので、子供達もいつか海外留学したいというのだろうなと思ってました。でもそれは大学からかなと思ってました。
娘が高校は海外に行きたいと言い出した時は、私がコーチングスクールに通っている最中でした。たぶん、コーチングを学んでいなかったら、高校留学は反対して、大学まで待つように説得したはず。しかし、スクールでwant toに従って行動しろ、チャレンジを恐れるなと学んでいる私が、中学生女子が勇気を振り絞って、高校から一人で海外に行きたいというのを止めるのはカッコ悪すぎると私も腹を括りました。
高校留学なんて親として止める理由はいくらでもあるけど、それは全て自分中心の言い訳。コーチング用語で言うところの、クリエイティブ・アボイダンス。本人の行きたいという熱意とタイミングを考えると、今では行かせて本当に良かったと思います。
今後のゴール設定
私の学ぶ認知科学コーチングにおいて、最も重要なコンセプトは「ゴール設定」。それも「現状の外」、「8つの領域」というのがキーポイント。そして現状の外だったゴールが状況が変わり、現状の延長上の世界になったら新しいゴール設定を行う。
私自身、コーチングスクール在籍時代に設定したゴールのいくつかは到達可能なゴールになってきたので、新しいゴール設定が必要な時期に来ていると感じております。
コーチングスクールに通う前のコロナ禍真っ最中は、飲食店の時短営業などでワインが全く売れず、「脱・ワインインポーター」のために何をすべきか色々と考えていました。ただ、一人で考えても大していい案も出ないし、いざ行動に移そうと思ってもなかなか勇気がない。
でも、コーチングに出会っていろいろとチャレンジをしているうちに、ワインインポーターという役割はいつの間にか私の役割の一つ(重要ですが)でしかなくなっていました。「脱・ワインインポーター」なんて言っても何をすればいいんだと一人で悩んでいた頃が遠い過去のようです。
実は、私はコーチングスクールを卒業したけど、まだ卒業テストに合格していないので、プロコーチにはなれておりません。今回ご縁があって、スクールの皆さんと一緒にプロを目指して再チャレンジに挑戦中。
コーチングに出会っていろいろと自己適用を行なってきたからこそ、今ならプロコーチになれると信じております。そしてプロコーチになって、自分と同じような悩みを持った人たちの後押しをしたいと思っています。
セッションモニター募集
現在、卒業テストのためのコーチングセッションを行なっております。
このnoteをお読み頂き、コーチングに興味を持ったり、セッションを受けてみたいという方がいらしたら是非ご連絡ください。
連絡先はこちらから。
【内容】
① 認知科学コーチングについてもう少し詳しく話を聞きたい(30分/無料)
② モニターセッションを受けてみたい (60分/5,000円)
最後に
先日、うちのお店にマスターソムリエという世界最高峰のソムリエ資格を持つ人たち(日本在住の日本人はまだゼロ)が来店して、マスターソムリエを目指す人たちに言っていた言葉が印象に残っています。
私はまだプロコーチのテストには合格していないけど、そこに卑屈になるのではなく、すでに自分はコーチなのだと自信を持って生きようと思いました。
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