マスターソムリエ達からの気付きと学び
先日、私の経営するgo-to wine & shop & barに、世界最高峰のソムリエであるマスターソムリエが4人集結するという凄い出来事がありました。これは例えると、どこかの小学校の野球チームにメジャーリーガーが4名も来るくらいスゴいこと。
マスターソムリエとは
マスターソムリエ(通称:MS) とは、世界最高峰のソムリエ資格で、飲料サービスにおけるプロ中のプロ。世界中にもまだ300名に満たない人数しかおらず、日本在住の日本人としてはまだ存在しないほどの超難関資格。
(外国生まれや外国で働く日本人MSは2名)。
今回4名のマスターソムリエが来日したのは、日本にもMSを誕生させ、もっとその存在を日本でも広めるため。そのキックオフイベント的な交流会が当店で開催されました。
マスターソムリエ達の言葉
ワインやお酒だけでなく、ホスピタリティの達人とも言えるMS達の言葉や心遣いは本当に素晴らしく心に響く。今回その中でも、オーストラリア在住の日本人マスターソムリエであるYuki Hirose MSのスピーチが非常に印象的でした。要約すると以下の通り。
自分の思い込みへの気付き
私はこの言葉を聞いた時に、「マスターソムリエ」という言葉を「プロコーチ」に置き換えてみて、自分の思い込みに気付きました。
スクールは卒業したけど、合格していないのでプロコーチではない。
プロコーチではないから、コーチではない。
プロコーチになれていないから、一緒に学んだ仲間に対して引け目を感じている。
ダサい、ダサ過ぎる。。。
なぜ勝手に自分でこんな思い込みを作っていたんだろう。たぶんプロコーチになれていない自分が許せていないのだろう。まさに自分自身への呪い。箇条書きにしてみるとネットのアンチコメントみたいだ。自分が自分のアンチになっているという最悪の状況。
思い込みの書き換え
MSの言葉を聞いて、自分の中でのしょうもない思い込みを下記のように書き換えました。
「合格なんてただのハンコだろ。そんなことよりも、スクールでいろいろと理論を学び、自己適用を繰り返したこと自体がコーチング。まだ合格出来ていないのはまだ力が足りていないだけで、すでに俺はコーチだ。プロになれるまで頑張ってコーチングの訓練すればいいじゃん。別にまだプロになれていなくても、一緒に勉強した仲間は友達だし、一生の友達。」
考えてみればこんなことは当たり前。ソムリエの資格を持っていないから、ワインの話や説明をしていけない訳はない。武道においても、黒帯を持っていないからと言って、武道を習っていると言ってはいけない訳でもない。
今回の学び
一つの失敗やミスから、自分を勝手にラベリングしたり、否定することがある。そしてそれは気付かぬうちにじわじわと自分を苦しめる。他人から見たら気にするようなことでもないのに、自分を許せなくなていく。とても怖いことだ。
ただし、それに外部から刺激によって気づくことが出来、マインドを書き換えることが出来る。今回はマスターソムリエという私よりもワイン業界において抽象度の高い人たちの言葉だからこそ気付けたこともある。今回はそれをセルフコーチング出来たことも収穫。
最後に
こんな日記に書くべき内容をnoteに書いているのも恥ずかしいけど、自分の中に起こっていた変化を客観的に見たいのと、こんな沼にハマっている人も意外に多いのではないかと思いnoteに残します。
そして、もう少し頑張ってプロコーチになった自分がしばらくして振り返った時に、あの頃はこんなことで悩んでいたのね(笑)という思い出のためにも。