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Clubhouseの熱狂とNYワイン

つい先日、彗星の如く現れ、日本中のイノベーターたちを熱狂させているClubhouse。

すでにクラブハウス廃人なんていう言葉も出るくらいのめり込んでいる人達もいるみたいですね(笑)。昨日も夜中の3時半に目が覚め、アプリを開いたらずっと喋っている人達が大勢いてびっくりしました。

Clubhouse内でも、なぜこれほどまでに急速に広まっているかのを多くの人が解説をしています。それを聴いていて、このClubhouseの熱狂感はNYワインの面白さとも共通点があると思いました。

共通点その1: 時代のニーズにマッチ


クラブハウスがこれだけ短期間に一気に広がった最大の要因は、大都市部が緊急事態宣言下にあり、人々の不満を埋めるのに最適なツールであったことでしょう。

今は夜に出掛けることも出来ず、時間を持て余している人がほとんど。時短営業で苦しんでいるレストランを助けたい気持ちはあっても、おしゃべりをするなと言われてしまえば、外食をする醍醐味は半減。コロナ禍において人との繋がりを保つことが難しい中で、安全かつ気楽に人と繋がれるツールの出現。多くの人たちが飛びついた理由もよくわかります。

NYワインの人気が高まっているのもの時代のニーズに合っているから。ワイン・トレンド、社会環境、消費者層の変化が大きな要因です。

① ワイン・トレンドの変化。
ここ10年位で、ワインのトレンドは、果実味豊かな力強いワインから繊細な味わいのエレガントなワインへと変化しています。冷涼なニューヨークで造られるワインは、こうしたトレンドにまさに合うスタイル。アメリカでは長年、果実味や力強さに欠けると言われて弱みと思われていたNYワインの特徴が、今は強みと評価される時代になりました。

② 社会的環境の変化
今や「地産地消」、「サステイナブル」というコンセプトは、世界的にスタンダードになりつつあります。それは大都市ニューヨークにとっても同じこと。NY郊外やNY州で作られる食材への注目が集まるようになりました。そうなると地元のワインの人気が高まるのも必然の流れ。

③ 主要購買層の変化
近年、アメリカでワイン消費の原動力となっているのはミレニアル世代。彼らは、評論家やメディアが評価する世界的に人気のあるワインよりも、身近な人達が評価するワインを好みます。フラットにワインを評価するので、新興産地であるニューヨークのワインに対しても全く偏見は無し。むしろニューヨークの洗練されたイメージは、ワイン選びにもプラスに働いています。

このようにニューヨークワインの人気が上昇している要因として、時代のニーズにマッチしている点は重要なポイントです。

共通点その2: 草創期のカオス感


Clubhouseが話題になり始めてまだの2週間程度。この短期間に、著名人、タレント、起業家、インフルエンサーなどが一気に流れ込んできて、凄い勢いで自由気ままに交流しています。まだコミュニティも形成されていないので、参加者は自由にいろんなルームを覗いたり、実験的にルームを立ち上げ試行錯誤をしている段階。

このSNSが面白いのは、これまで接点の無かった別ジャンルの人達との交流がどんどん生まれていたり、一般人がこれまでは話すことも出来なかったような人と突然会話するチャンスが生まれるところ。変なしがらみもなく、横や縦の繋がりが一気に広がるカオス感が今は非常に面白いです。

NYワインも歴史こそは長いものの、高級ワインの産地としてはまだ黎明期です。急成長するこの産業には新しいアメリカンドリームを夢見て、いろんな人達が参入。海外でワイン造りを学んだ若者、NYで活躍するソムリエ、海外有名生産者のNY進出、ビジネス界での成功者の参入など入り乱れています。

しかしお互いにパイを取り合うような状況ではなく、皆でこの産業を大きくしていこうという雰囲気があるので、切磋琢磨しながらも協力的。私がNYへ行くと自分たちのワインだけでなく、他の優れた生産者やワインを気軽に紹介してくれます。

他にもNYCの有名ソムリエ、ジャーナリスト、ワイン協会関係者、インフルエンサーなどとも、NYワインを通して繋がりが作りやすいのも魅力です。あの人種の坩堝・ニューヨークでどんどん繋がっていく感覚は非常にエキサイティングです。

共通点その3: 将来性の高さ

Clubhouseに多くの人がこれほどのめり込んでいるのは、皆がこのSNSに将来性を感じているからでしょう。次々と新しいSNSが誕生する中で、画像も動画もメッセージ機能もないシンプルさは画期的。

今後、このSNSが大きく伸びる可能性があると感じているから、今は多く人が先行者利益を獲得しようと活発に動いています。また企業もこのSNSをビジネスに活かそうと虎視眈々とチャンスを狙っていることでしょう。

NYワインの将来性も非常に高いです。ワインの品質は年々向上しており、それを販売するための巨大マーケットが足元にあります。「ニューヨーク」と言えば世界中の誰もが知っている場所であり、この大都市で造られている美味しいワインと聞けば興味を示す人も多いです。

そして世界の流行発信地・ニューヨークで人気になれば、それが世界中に広がるのは時間の問題です。これは世界中のワイン産地を探してもニューヨークしか持っていな最大の強みです。


まとめ

急速に広がっているClubhouseの熱狂はまだまだ続くと思います。時代の流れにうまくマッチして、将来性のあるこのSNSを使って影響力を高めようとする個人や企業が入り乱れて、ますます盛り上がっていくことでしょう。その過程を初期段階から楽しめると言うのも、私のような一般ユーザーにとっては興味深いところ。

同じ様に、NYワインもうまく時代の流れとマッチして、世界的にも認知度が高まっていくことは間違いないでしょう。NYにおける新しい産業の黎明期とカオス感も非常に魅力です。

日本においては、NYワインの熱狂はおきておりませんが(笑)、高いポテンシャルを秘めたNYワインの先行者利益を確保するなら今がチャンス!! ワインを販売するプロの方も、ワイン好きな方も、NY好きな方も是非改めてNYワインの可能性に興味を持っていただければ嬉しいです。

興味のある方は是非今度Clubhouseで「NYワイン」について語りましょう。よろしければ、Clubhouseのフォローお願い致します。@gotowine



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Yoshiki Goto
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