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クールでエレガントなNYワイン
ニューヨークワインの伝道師の後藤芳輝です。
日本でNYワインを販売していてよく言われる言葉が、
「ニューヨークのワインって、どんなワインか想像もつかない。」
ニューヨークワインを一言で表現するならば、
「クールでエレガントなワイン」
その主な理由は下記の3つです。
① エレガントな味わい
エレガントなワインとは、程よい果実味と酸のバランスが良く、アルコールは低めのワインです。一口飲んだインパクトよりも、全体的なバランスの取れた飲み心地の良いワイン。
これはニューヨークの冷涼な気候に由来します。ブドウ産地としては涼しい部類に入るので、冷涼な気候でもしっかりと成熟し、厳しい冬の寒さに耐えられるブドウ品種が適しています。こういった品種のブドウは糖度が適度な高さまでしか上がらないので、果実味と酸のバランスを重視したエレガントな味わいになります。
近年は世界的に食材を生かした繊細な料理が人気になっており、それに伴いワインのトレンドも変化しています。今はエレガントなワインが注目されるようになっています。こういったトレンドの変化もニューヨークワインにとっては追い風です。
② 小規模な生産者が大半で品質を重視
ニューヨーク州には現在450軒以上のワイナリーがあり、大半は家族経営の小規模生産者です。特に2000年以降からワイナリー数は急増をしており、新しいワイナリーが多いのも特徴です。
NYの小規模生産者が目指すのは「量」よりも「質」。生産者達は丁寧に育てたブドウを使った高品質なワイン造りを行っています。近年、ニューヨークでは「地産地消」や「クラフト」と言ったコンセプトが人気です。土地の広さも限られ、人件費も安くなく、ブドウ栽培にも手間を必要とするニューヨークにおいては「質」を目指すのは当然の事。
また新しい生産者が多いということは、歴史や固定概念に囚われていないので、柔軟性に富んだワイン造りをしています。若い生産者達は積極的に海外へワイン造りを学びに行き、いい技術をどんどん取り入れ進化しています。
③ NYのミレニアル世代がターゲット
NYワイン業界のターゲットはもちろんニューヨーカー達。その中でも最近は20~30代のミレニアル世代に力を入れています。これまでワインの消費を支えてきたベビーブーマー世代ではなく、オープンマインドなミレニアル世代を中心に人気が高まっています。
生産者と消費者の距離が近いというのは大きな強み。現代においては品質や価格だけでなく、生産者のこだわり、ストーリー性、デザイン性なども非常に重要な要素。日帰りでワイナリー巡りも出来るので、NYの消費者達が体験を通してNYワインを楽しむことが出来るのは大きなメリットです。
世界のワイン産地のほとんどは地元消費は僅か一部で、輸出する量の方が圧倒的に多いです。そのため、明確なターゲットを絞ったワイン造りやマーケティング活動も難しいです。ニューヨークの様に、まだ小さなワイン産地で足元に巨大な市場があるからこそ出来る独特の戦略です。
まとめ
・ 「クール」には冷涼な産地とカッコイイの意味。
・ 「エレガント」には上品な味わいや都会の洗練されたイメージ。
これらを合わせて、「クールでエレガントなNYワイン」です。
今後もNYでニューヨークワインの人気が高まっていくのは間違いないです。
世界の流行発信地のニューヨークで人気に火がついたら、あっという間に世界中に広まっていくことでしょう。
皆様も今のうちに是非お試しになってみて下さい。
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