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【怪談】祖父の家
ついこの間まで暑かったなと思ったら、急激に気温が下がって、朝夜が寒い。ここのところ、気候が異様な変動を繰り返している気がするし、台風や雷、竜巻の発生が多い気もする。
体調には十分気を付けたいところだ。皆さんも、お気をつけて。
さて、今回は怪談をお送りしようと思う。
文章が拙いのはご了承いただきたい。
祖父の家
Sさんという方のおじいさんが亡くなった。父方の祖父で、奥さん――つまり、Sさんのおばあさんが亡くなった後、一人で暮らしていた。
おじいさんの息子は二人いて、一人はSさんの父親、もう一人は弟――叔父で、すでに実家を出ている。Sさん一家はおじいさんの家から、それほど離れていない所に住んでおり、おばあさんが亡くなってすぐに同居を勧めたのだが、
「自分の世話をしてもらうのは申し訳ないし、迷惑もかける」
と言って、同居を拒んだ。しかし、放っては置けないと時折、家に行って様子を見たり、ご飯の用意や掃除など世話をしていた。
Sさんの叔父さんは、少し離れた所に住んでいるので頻繁には来れないが、年末年始やお盆には帰ってきて、泊っていくのが恒例だった。
しばらく、そういう形で暮らしていたのだが、おばあさんが亡くなって5年くらい経ったある日、突然、おじいさんが倒れて病院に運ばれたのだが、そのまま亡くなってしまった。持病を抱えていなかったが、死因は心臓麻痺だった。
人当たりが良く、近所づきあいも良かったおじいさんの葬式にはたくさんの参列者が訪れ、おじいさんとの別れを悲しんだ。
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