#20 イージー・ライダー(1969)
二人の男は、メキシコから麻薬を密輸して儲けて、自由に生きるため、アメリカを西から東に横断する。しかし、そんな異端者を野放しにしておくほどアメリカは自由でもなく...
アメリカンニューシネマの金字塔と言われていたので大体の予想はついていた。しかし、映像は簡単に想像を越えてくる。走ってるだけで、いきなり撃ち殺されるのだから。
「個人の自由についてはいくらでも喋るが、自由な奴を見るのは怖い」
映画で言いたい事はジャック・ニコルソン演じる弁護士と歌が語ってる。
善良な市民は変わり者の存在を許せない。
無害な者への残忍な悪意が心に焼きついた。
主役の二人は何も語らない。どこにも馴染まない。自分探しをするわけでもなく、自分を隠すように旅をする。
社会にNoと思っても、どうするかわからない閉塞感が出て、当時の空気を映し出している。
自由という言葉には魔力がある。
しかし、何なんだろう?
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