若者が選挙に興味をもたない理由
今日、駅前でアルバイトをしていたら、ある政党が街頭演説をしていた。どうやら来月、参院選があるらしい。
選挙と若者
タイトルの『若者が選挙に興味をもたない理由』は、社会科の教員免許を持つ以上考えざるを得ない問題で、高校までの授業やら大学講義やらで何度も考えてきた。
学ぶ側としても教える側としても、必ず最後の結論は『政治に参加する大切な権利である “選挙権” は行使すべきだよね』というものに落ち着く。おそらくほとんどの授業がそうだろう。
実際、選挙率を見てみると、こんな感じ。
衆議院選挙の投票率だが、最新の令和3年の選挙では20代は36.5%で、全体の55.93%には遠く及ばない。もっとも投票率が高い60代(71.43%)の半分しかない。
たしかに『投票に行くべきだ』というのは間違いないだろう。
街頭演説から考える『若者が選挙権を行使しない理由』
前述の通り、たしかに若者の投票率は低い。
その事実を知りながらも、街頭演説を聞いた若者としては『よっしゃこの政党に入れよう』とはならなかった、むしろ『またやってるよ』くらいの感覚。
訴えていたことは
そんな感じのことだった。
これを聞いて思ったことは、たしかに大切だけど、惹かれないな、ということ。
ウクライナの現状は早く落ち着いてほしいと願うし、拉致問題で苦しんでいる方も早くその苦しみから解放されてほしい。北朝鮮のミサイル問題も『防衛費の増加を!』って主張につながるのは正しいと思う。
でも、今求めてることって、そこじゃないんだよな、と思ってしまった。
たとえばコロナ禍で生活が苦しいとか、物価は上がるのに賃金が上がらない現状とか、教育で言えば先生が足りない現実とか、そういうもっと身近な、生活に直結するところを求めてるんだよな、と。
自分本位だとか、視野が狭いとか言われるかもしれないけど、でも少なからずみんなどこか思うことなんだろうなと思ってる。
若者の票を集めたいんだったら、極論、『全国の最低賃金を1,000円以上に一律UPします!』とか『奨学金制度を刷新して大学進学・生活を支えます!』とかの方がいいんじゃないかな?って思う。現実味があるかどうかは別として、それを公約に掲げてたら、間違いなく惹かれる。
今の街頭演説って、どこか的外れな気がしてて。
候補者の名前を繰り返してなんとなく覚えられても、顔も実績もわかんない。政党の方針や目指す世界観も何度も繰り返してくれるからよくわかるけど、候補者自身が目指す世界とか、山梨に、この地域に何をしてくれるのかがわからない。
『たしかに世界や日本の平和も大切だけど、もっと足元の、この山梨という一地方をもっと大切にして』って思ってしまう。
だから惹かれないんだ、選挙に行こう!この人になってほしい!って思わないんだと気づかされた。
『挑戦の社風』
昨年、就活の中で選考を受けた企業の中に『アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社』という企業がある。
九州では有名なブライダル企業だけど、この会社の社風が好きで。その中でも特に『挑戦の社風』がイイ。
シンプルに言えば、失敗を恐れて無難に行動するより、失敗してもいいから挑戦しようぜ、ってこと。
話を戻すと、選挙の公約もどこか似てるような気がして。
たしかに前述の極端な例は、100%達成できるかと言われれば無理があると思う。でも『だから掲げない やらない』となるのは違うと思う。
個人的には、投票率が高い世代に響く政策ばかり出て低い世代に響く政策出てこないなぁ、って思ったり、票数を稼ぐだけならそれも作戦だよな、とも思う。
もっと若者が惹かれたり、『わたしたちの生活良くなる、投票しよう』って思える政策を掲げて、本気で追っかけてほしいな、って思う。
『若者党』じゃないけど、“若者の声を全力で代弁します!” って政党が出たら、投票したくなると思う。
いろいろ並べたけど、つまりは『若者が行かないことが悪いのか、若者に届く政策を出せていない側が悪いのか』ってこと。
もちろんどちらかだけではないだろう。
だから両方の立場の人が向き合い方を考える必要があるんだろうな。
あえて自分事にするなら
最後にあえて違う見方をしてもっと自分事にしてみる。
自分が誰かと向き合うときは『本当にその人のニーズを満たせているかな』と確認しながら進めないと危険だと気づかされた機会だった。
『〇〇のために』がほんとに〇〇のためになっているか、自分のためになっていないか。
自分自身もニーズの掴み方と伝え方を振り返り、もっと勉強しよう。これは就職するまでに少しでも積んでおこうと思います。
気ままな回で脱線もしましたが、今回はこのあたりで。
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