「いかしあい」の社会をつくりたい女の子のおはなし
ふと思い出したお話しを、つらつらと。
彼女との出逢い
LIFE DESIGN SCHOOL(以下LDS)という自己探求プログラムで出逢った仲間。「自分と向き合い、自らの可能性に挑戦することで、才能が輝く自分らしい生き方が磨かれてい」くプログラムも謳っているだけあって、とことん自分と向き合う半年だったのはもちろん、同期たちとも向き合い、互いの良さや、良い意味での価値観の違いとかをフィードバックしあったりもした。
そんなプログラムのなかでなぜかよくわからないけど気が合う子が1人いて。その子が目指す世界が、今日のタイトルの世界。
はじめて聞いた時は、頭にたくさんの?が浮かんだのを鮮明に覚えている。彼女曰く、「いかしあい」には2つの意味があるという。
「いかしあい」には
①互いの良さを「活かす」関係
②互いが「生きる」関係
の2つが込められている。
互いの良さを「活かす」ってのは、けっこうパッと思い浮かぶし、「あたりまえやん」と思う方もいるかもしれない。人には必ず向き不向き、得意不得意が存在する。それは仕事内容かもしれないし、対人関係かもしれないしほんとにさまざま。
でも人は1人で生きているわけではないから、互いの良さを活かしあいながら、互いの弱さを補いあえる関係を築ければいい。そうすれば、自分を含めたすべての人が幸せに生きられるはず。
そんな想いが込められている。これだけでも十分素敵なんだけど、個人的には特に「②生かしあい」のほうが好きで。
前述のとおり、人は1人では生きられない。同時に、1人では生きてる意味がない。生きる意味は誰かから与えてもらうものであり、その意味や意義を果たせていると実感できることが「生きている」ことの実感につながる。
だから人は1人でなんか生きられないし、互いに支えあい、活かしあった先で、生かしあっているんだと思う。
個人的な解釈も入るから、彼女との認識にズレはあるかもしれないけど、すごい大事だな、って。
どうしても「自分が」とか考えて視野が狭くなりがちだけど、自分が今活躍する場所があるのは、誰かが自分を支えてくれていて、認めてくれていて、求めてくれているからに過ぎない。
だから極論、自分を支え、認め、求めてくれている人たちが今この瞬間に全員存在しなくなったら、必然的に自分の存在意義も失われてしまい、「後藤」も存在しなくなる。
「いかしあい」の社会のなかで
だから彼女は「いかしあい」の社会を望んでいる。その社会は、彼女自身が誰かに支えられ、認められ、求められている環境だから。その社会は、彼女自身が誰かを支え、認め、求めることができている環境だから。
このnoteを書いたきっかけを忘れていた。
今紹介したおはなしをプレゼントしてくれた彼女から、この前の晩、急にLINEが来た。
そんなことをふと伝えてくれた。
まずは伝えてくれたことに、ありがとうと思った。
同時に自分に置き換えて考えたとき、こう思った。
ドMか変態というと響きが悪いか。
「ストイック」とか、「打たれ強い」と表現しておこう。
そんな人、ほんのひと握りしかいない。
自分自身も失敗を恐れて挑戦できていないこともあるし、ここ数ヶ月、「早く失敗しなさい」ってやたら言われる。
自分って臆病者なのかな? って思うくらい。
でも最近は「それってあたりまえじゃね?」って思うようになってきた。「失敗したいぜ!」って人はほとんどいない。だって失敗したら自分の自信は失われるし、誰かに見られたら「失敗してるよ笑」って思われるし、失敗する時ってけっしてかっこいい様じゃなく、超無様だったりするし。
でも、それってほんとに自信を失うような、無様なことなのかな?
チャレンジできた自分がいるからその無様さがあり、失敗したからこそ「これは違った」って実験結果が得られる。「失敗してるよ笑」って笑う人は、何してもマイナスの反応しか返してくれない人だと思うし(成功の時は妬んでくるんだろうな)。
「失敗したくない」って自分を守りたくなるのは、けっして自意識過剰だからとか、プライドが高いからとかじゃない。あたりまえのこと。だからその「あたりまえ」のなかで「自分がどうありたいか」を考えて、ぶつかって、また考えて、を繰り返していく。
パスカルは「人は考える葦である」と言ったらしい。
葦はススキの葉みたいなひょろっとした見た目で河辺に生息する植物。風が吹いたり水かさが増して増水に巻き込まれるとビチャビチャのしわくちゃのよれよれになる。たぶん、人も同じように、そんな脆さや弱さをもっているんだと思う。
だから「そういう弱いところもあるよね〜」って自分を大事にしてあげるのが大事なんだと思う。「それが難しいから悩むんだよ!」って声も聞こえてきそうだけど、悩むことはいいことだよ、ってあわせて伝えたい。それは「自分がどうありたいか」とか考えて、ぶつかって、ってしている証拠だから。
以上、「いかしあい」の社会をつくりたい女の子のおはなしでした。