不動産あれこれ
家を借りる時に”敷金”と”礼金”が初期費用として必要になるけれど、
「これって一体なに?」って感じている人が多いのではないかと思っていると思う。
礼金を取る物件は少なくなってきているが、意外にも高額物件ほど礼金が残っている。
この礼金は文字通り貸主に対して謝礼みたいなもので、戻ってくるお金ではない。
そしてこの礼金はそのまま貸主の懐に入るもの。
もしくは仲介会社が受け取る場合も多々ある。
あとは販売促進のためにお客様の紹介をより多くしたい時お客様を紹介してくる業者への謝礼になっていたりもする。
敷金は基本は解約して退去時の修繕の一部に充てる費用として預かる。
つまりなにもなければ全額返ってくる費用。
しかし、なにもないことはなく必ず「現状回復費用」としてその工事費に充てられる。しかもこの現状回復工事は貸主指定の工事業者がするために、安い工事業者がいても使うことはできない。
なので、多少ぼられることも多い。
過日、事務所を移転したがその時に現状回復工事の見積が上がってきたら、新品でなかったブラインドを新品に交換する工事が入っていた。驚きである。
もちろん、交渉してゼロになった。
また、現状回復工事は工事をする前に貸主、借主が立ち会って工事箇所を確認するのでその時点協議できるので、そこで納得が行くまで話し合わなくてはいけない。
ここは頑張って交渉することが大事。
しかもガイドラインも定められているので事前に目を通しておくことが必要。
一言でいえば、普通の使い方をして経年劣化したクロスなどを全部張り替える必要はない。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
とにかくたちの悪い不動産会社に騙されないように!
”敷金、礼金ゼロ!”という広告は魅力的に感じるかもしれないが、損をしてまで貸し出すことはないから喜んではいけない!
こういう物件の多くは周辺の物件の賃料に比較して賃料が高い場合が多いので、喜んで飛びつかないように!
初期費用は抑えて負担を軽くしたいが、冷静に、冷静になって考えることが重要。