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不機嫌と上機嫌

自然はいつも上機嫌だと思う。だから自然の中に入ると、元気が出る。あ、でもそもそも自然の中には不機嫌さはないように思う。機嫌のよしあしは、対・人間のときだけ、発動する。

なぜ不機嫌になっちゃうのか。
分解してみると、ひとつは体調が悪い、もうひとつは優劣をつけてるから、なのかな。

体調が機嫌に影響

疲れていたり、お腹が減っていたりすると、機嫌よくいられない。

都心から帰る電車に乗ると、不機嫌の空気がすごい。みんな他人の不機嫌を受けとってしまわないように、感覚を閉じているかんじがする。
みんな疲れているからなのか。

体調をよくしておくのは、大事だなと思う。特にちゃんと寝てるかどうかは、機嫌を左右しそう。早寝早起きでちゃんと生活しているひとは、不機嫌なイメージがないもんね。

そういえば、最近読んだスラムダンクの桜木は、不機嫌さをあまり感じない。前向きな気力ととんでもない体力があるからなのかも。

優劣をつけてる

機嫌のよしあしは、優劣も大いに影響していそう。
他と比べて勝ってるか、負けてるか。上か下か。優劣をつけて、負の感情をぶつけるような。

不機嫌にならずにいつも淡々としているひとは、あまり他人に対して優劣をつけていないように見える。対等というか。

機嫌の由来

ところで、機嫌は「気嫌」とは書かないんだ。間違っていた。もともとは仏教語で、人々から嫌われることを意味したそうだ。

「機嫌」は古くは「譏嫌」と書く戒律の名前でした。正しくは「息世譏嫌戒(そくせきげんかい)」といって、世間からお坊さんが機嫌悪く思われることを息(や)めさせる戒めだったのです。譏は「そしる」、嫌は「きらう」という意味ですから、「譏嫌」とは、人々から“そしりきらわれること”です。

仏教からきた日常の日本語 《ご機嫌いかが?》 駒沢女子大学 教員の声

嫌われないようにしなさい、という戒めからきた言葉なのかー。

機嫌のよしあしは、必ず相手にひとがいる。ネコ相手に不機嫌って状況はないし、川に対して不機嫌もない。

自分の機嫌をとること

父は内弁慶で、イヤなことがあると家族にそのストレスをぶちまけていた。一番チカラがあるので誰も逆らえない状況。それがイヤで、早く家を出たいと子供のころはずっと思っていた。
そういえば、それを見て、父を子どもっぽいなぁと思っていたんだった。

大人になっても自分の機嫌を自分でとれない大人は、大人のぬいぐるみを着た赤ちゃんといっても過言ではない。そんな大人が組織やチームの中にいると、どう見ても質の高い人間関係のチームにはなっていけないだろう。つまり、人間関係に信頼が生まれないのだ。

https://president.jp/articles/-/83408

それがイヤだったのにな。時々、不機嫌になってしまう自分。子どもが時々あらわれるってことなのか。疲れていても、おとなはちゃんと自分の機嫌をとれるってことか。

ここのところずっと起きていた、もやっとしたイヤなできごとは、すべて自分の不機嫌さにあったのだ。流れが停滞して、つまっているように感じたことがよくあった。何度も何度もくり返しあらわれていたのは、このことだったのか。

いつも機嫌よくいきたいなぁ。滔々と流れていきたい。


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