Megumi Goto
カヤック以外で体験した、いろんなこと。 そこから考えたこと。
体の中を血がめぐっているように、土の中にも水や空気の動きがあります。動きがとどこおっていたり、逆に速すぎると、ぬかるみやぐずぐず、がけ崩れの原因になります。根本的に解決するには、土の中の水や空気の動きを考えるといいです。 メグル水のワークショップは、土の中での水や空気の動きを観察しながら整えて、周りの環境をよくしていきます。水はけがよくなったり、植物がいきいきと元気になったり、根づきやすくなったり。小さなスコップで掘った穴ひとつでも、変化を感じられます。 庭先で起こっていることは、山や川でも起こっていること。身近なことから山や川についても考えてみましょう。
多摩川上流・御岳渓谷を中心にリバーカヤックの講習をしています。講習で伝えていること、さらに深めたいことなどについて、書いています。1週間以内にスキが30件以下の場合には有料記事にします。
最近、掃除にハマってる 最近、朝の散歩の代わりに家の掃除をしている。スマホを手にするとあっという間に時間が溶けてしまうので、なんとかその時間を別な過ごし方にしたいと思ったからだ。 なんとなく思いついたからやっているだけで、飽きたらやめようと思って掃除してる。 やるのはごくごく普通。掃除機をかけて、雑巾がけ。フルでやって約1時間。けっこう大きい家なので、それなりに時間はかかる。散歩がわりに毎日やっていると、掃除が必要ないくらいにきれいになってくる。そうすると「掃除=きれいに
「奥多摩&青梅エリアの観光データを活用したコンテンツ造成・磨き上げ勉強会」に行ってきました。 実施運営しているのは、青梅市、青梅市観光協会、奥多摩町、奥多摩観光協会、沿線まるごと(株)、東日本旅客鉄道(株)、(株)リクルート、(株)ブログウオッチャー。 事前のチラシには、「東京都は、官民の様々なデータの利活用を促進し、新たなサービスの創出を後押しするデータ連携基盤」「東京データプラットフォーム」を運営しており、その先行事例として新たなデータ利活用にユースケースを創出するプ
登山道整備に関わるようになってよく聞く単語が「近自然工法」。これはスイスから来た考えで、直線、単一種ではなく、曲線、蛇行、多様性といった自然に寄りそった考え方だ。 以前林業つながりで、「近自然工法」「近自然森づくり」をスイスフォレスターから学んだことがある。当時読んだ本を改めて読み直したり、実際に近自然河川工法で施工された川を見に行ったりして、近自然工法について考察してみた。 近自然学林業にはまっていたころ、スイスフォレスターのロルフ氏をお呼びして開催された「近自然森づく
めぐる水講座は、地中の水の動きを考えて水の動きをコントロールする方法を学びます。 青梅市柚木町で開催しているめぐる水講座は、裏山の整備。住宅地のすぐ裏にある皆伐した山を再生するワークショップです。 規模は違っても、ポイントは一緒。水脈を読んで、水が走らないように、たまらないように、ちょうどいい速さで水を動かすのが目標。家の庭でも応用できる内容です。 前半は座学で、水の動きの原理原則をお話しします。後半は実際に山に入って作業を体験します。 開催場所はこんなところ 青梅市柚
8年間飼っていた猫のナツが亡くなりました。たぶん24歳。 昨年の夏に夏バテで体調をくずし、涼しくなってから一旦回復はしました。今年の6月の厳しい暑さで一気に痩せてしまい、体の厚みが2センチくらいになっちゃいました。 その後は首や喉に大きな腫瘍ができたり、食欲もどんどんなくなり、あれほど身なりをきれいにしていたのに、それもやらなくなり、立っているのが不思議なくらいに筋肉が削げていきました。 食が細くなって、チュール的なものしか口にしなくなって、それでもチュール欲しさに階段を
登山道整備は、大掛かりなものもあれば、小さくできるものもあります。今回は、スコップなどの小さな手道具でできる作業についてです。道が大きく荒れてしまう前に再生させられると、登山道の維持作業が軽減できます。 登山道が荒れるのは、歩いたところに水が集まり、集まった水が道を削って掘り下げて起きることが多いです。特に、直登している道は、荒れやすい。 なので、対処の方法としては、 ②角度を変える ①分散させる ③硬いものにぶつける の三つ。 人がよく歩くコースでは、多くのひとが
流れを渡って沈する。 瀬を下り終わって沈する。 流れの当たっている壁沿いで沈する。 エディに入ろうとして沈する。 これ、エディラインでやられています。 エディラインとはエディラインとは、違った方向からやってくる水流がぶつかり合っているところです。そこが筋に見えるので、エディラインと呼ばれます。 エディラインは、はっきり見えるものと見えにくいもの、角度が平行に近いものと正面からのもの、流速差が大きいものと小さいものなど、さまざまなぶつかりかたがあります。 ぶつかり合ってい
こんにちは。東京の多摩川上流、奥多摩と青梅でカヤックを教えている後藤めぐみです。安全に楽しくカヤックを楽しむコツを書いています。 今回は、フェリーグライドについて。「フェリーグライド」とは、流れを流されずに横切るテクニックのことです。フェリー(運ぶ・渡す)+グライド(滑る・なめらかに動く)が組み合わさった言葉です。 フェリーグライドは対岸に渡るだけではないフェリーグライドというと、流れを横切って右岸から左岸、もしくは左岸から右岸に渡るのをイメージすると思います。 実は、応
2024年6月18-20日の三日間、青梅&あきる野で開催された「アウトドアリーダーシップカンファレンス」で、『土中の水の循環から考える負荷の少ないアウトドア活動』というテーマでワークショップを行いました。 LNT(リーブノートレース=足跡を残さない)のインストラクターをされている方も多数参加していたので、7つの原則に関連する内容でお話ししました。 山などで活動する上でも、土中の水の流れを知っておくと、負荷の少ない活動ができます。 登山道を荒らすのも水だし、うんちの分解を促
多摩川上流、青梅&奥多摩のカヌースクール「グラビティ」でリバーカヤックを教えている後藤めぐみです。リバーカヤックのあれこれについて、noteを書いています。 今年の夏はとても暑いですね。暑いときには水に入るのが一番です!この季節にたくさんロールの練習をしましょう。
有機物が分解されやすいのは、どんなところでしょうか。土中の水循環の影響がとても大きいことが、実験をしてみてわかりました。 庭先での実験庭先に放置されていた木材を、ふと思い立って土に埋めて腐らせてみたことがあります。なぜそんなことをしたのかはナゾですが(笑)、木材が微生物によって分解され、良い肥料になると考えたのです。しかし、木材はすぐには腐らず、2年ほど経ってようやく分解されはじめました。 結果として、とても学びの多い実験となりました。 庭に木材を置いてみた 庭には庭
土中の水の動きがイメージできるようになってから、いろんな庭を見て回るのが好きになりました。 「水捌け(みずはけ)」の視点が備わってくると、以前は気づかなかったことが見えてくるからです。 最近気になっているのは、池のはたらきについてです。 池は庭の装飾物じゃない ほとんどの日本庭園には池があります。鯉がゆったりと泳いでいたり、ししおどしがあったり。ちょっとした贅沢、装飾的なものというイメージをもっていました。 でも、土中の水の動きがわかるようになると、必要があって、その場
土の中の水の動き。 子どもたちに伝えると、おとなよりも感じ取りやすいように思います。 愛知県豊田市のフリースクール「かのこ」で、土中の水の動きを考えるワークショップを実施しました。 参加者は小学2年生から5年生の7人。みんな男の子。 砂場が大好きだった子や、フリースクールの活動で川の作業が好きな子など、土や水に親しんでいる子も多い。 前半は、土の中の水の動きについて考えました。 水は役に立つ反面、環境を悪くすることもあります。その水の動きについて、説明しました。 人
山歩きの技術:林家さんの知恵奥多摩の林業に従事する林家(りんか)さんたちは、急峻な山で日々作業をしています。彼らの歩き方は、山を荒らさないことを意識しており、体への負担も少ないのが特徴です。ちょうど一緒に行動する機会があり、じっくり観察できました。 一般の登山でも、山道を傷めない歩き方を意識すると、道を荒れにくくするばかりでなく、体への負担も減って山歩きがもっと楽しくなると思います。 とても参考になったので、その歩き方のポイントをまとめました。 1. 安定した場所に足を
わたしのカヤック体験では、本格的なリバーカヤックのボートを使っています。急流の中でも岩や危険なものをすばやくよけられるように、とても回転性の高いボートです。 自分は運動神経抜群!だからなんでもできると過信しているひとや、観光地でまっすぐに進むタイプのボートに乗った経験のあるひとは、このボートを「まっすぐに進むもの」「簡単にできる」と思ってしまいやすいです。自分が思っているのと現実と、ギャップに苦しむ人が多いのです。 「あれれ?思っていたよりも曲がっちゃう」 「難しい!」
たくさんの人が歩くと、道は荒れていきます。都心からのアクセスがいいところでは大勢のひとが来るので、負荷が大きくなりやすいです。 登山道を傷めない歩き方を多くの人に意識してもらえると、登山道への負荷も小さくできるのではないかと考えます。 登山道の歩き方を考えるそもそも、登山道を歩くときに、どのように意識していますか? 檜原村で林業をやっている林家さんは、土を動かさないように気をつけて歩くといいます。急斜面の山では土壌が流れ落ちやすく、木の育成に影響するからです。 登山道