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じゃんじゃん失敗しよう。それもカヤックの楽しさ

「ゼルダの伝説」というゲームが好きだった。
アクションRPGというカテゴリのゲームだ。

どんどんダンジョンを通過して進むよりも、ものを動かしてみたり、草を刈ったりして(ときどきチャリンと宝石が出てくる)道草しながら探索するのが好きだった。
ゴール志向じゃなかったんだな、昔から。

カヤックの覚え方として、
 スクールに入ってすぐに上達する
というのもひとつの方法だけれど、
 自分で失敗しながら覚える
のもまた楽しかったりする。

昔、なんの情報もなかったころは後者と同じ状態。
誰に教わることもなく、失敗しながらひとつひとつを覚えていった。
痛い目にもあったり、怖い目にもあったり。

今は、つまらないといえばつまらない。
失敗しない方法が先回りして見えてしまう。

仕事じゃないんだから、うろうろしながら覚えていくのも楽しみのうちだと思う。
回り道をしているひとほど、たくさんの道を知っているように。

スクールでもできるだけ失敗してもらうようにしている。
もちろん安全な場所、状況で。

例えば、
「流れに入るときには、斜め上流に向けて入ったほうが安定する」ことについて。

じゃあ、横向きや下流向きに流れに入ったらどうなる?
実際にやってみてわかることがたくさんある。
 あ、流されちゃうな
 グラグラするな
 流れの奥に入りにくいな
・・身体の感覚で納得できる。

これって大事なことだよね。
失敗してはじめて、なぜそれをやったほうがいいのか?がわかるから。

ちょっと時間はかかるけれど、スクールでは失敗することも含めて教えるようにしている。
仮説を立てて、失敗を検証して、対応策を考える。
失敗と検証をすることで、ただ理屈として知るよりも川の流れやカヤックの操作方法を深く理解できると思う。

スクールのない地方では、今も同じように失敗しながら覚えているひとがけっこういるだろう。
先生はYouTubeだけだったりして。
それを応援したいんだよね。

効率は悪くても、いい失敗をしながら上達していく楽しさ。

ただ、命を脅かしたりけがをする悪い失敗はしてほしくないので、そこのところも情報をしっかり流していきたいと思う。

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