緊急じゃないけど重要なもの
管理職について、1年が経とうとしています。
この1年の経験を通して、自分自身の弱点とストレングスについて把握することが出来ました。
1.緊急じゃないけど重要なもの
基本的に、周りの人がいてくれないと何も出来ないタイプの私ですが、
唯一苦手じゃないもの(得意ではない)に、「観察」と「対話」があります。
現場のスタッフが頼りになりすぎるくらいしっかりしているので、現場で起こっていることにはあまり口を出すことがないに等しいです。
その代わりに大事にしているのが、
「黒子役としてハブなること」
だった。
具体的に何をしたかというと、
「コミュニケーションに関わるコストをかけることを惜しまない」
ということでした。
スティーブン・R・コビィーが著書、7つの習慣の中で、
「第2領域:緊急じゃないけど重要なもの」の時間をいかに作るかを主張しています。
私は、管理職として、緊急じゃないけど重要なものに、
「対話の時間」があると考えています。異論は認めます。
理由は3つ。
1.基本的に人と人はわかりあえないから
2.そのため、対人関係の間で「勘違い」が生じやすいから
3.関係性の質を高めることで、雰囲気が変わるから
2.関係性の質を高めることからはじめる
マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱しているモデルに「成功循環モデル」があります。
長期的に組織として成功していくには、バッドサイクルでなく、グッドサイクルを回していく必要があるということです。
グッドサイクルを回していくには、まずは、「関係性の質」を高めていくことが重要だと言われています。
4つの質の中で、唯一「関係性の質」は、1人ではチャレンジできません。
関係性の質を高めるのを、阻害しているのが私は
「勘違い」
があると思います。
「そういう意味で言ったわけじゃないのに」
「なんでまた同じことをしているの」
「何回言ってもわからないでしょ」
「あの人はいつもそう」
など、いつの間にか沢山の「勘違い」が組織の中で起こっています。
その勘違いの解決のためには、対話が必要だと考えていますが、当事者同士に任せていると勝手に解決することはあまりありません。
特に女性職場ではそうなのかも。
そのため、「黒子役として皆のハブ」になることが必要なのかと考えています。
3.まとめ
管理職として、かけるべきコストの1つとして、コミュニケーションコストがあると考えています。
その方法として、「対話の時間を作る」ことがあると信じています。
理由は、人間はそもそも分かり合えるものではなく、誤解が生じやすいためです。放っておくと、職場の空気が悪くなり、「関係性の質」が下がっていきます。
管理職として、結果を求めることは重要です。
ただ、始めに「結果の質」を追い求めても、短期的に成功することはあるかもしれませんが、長期的に見ると、関係性の質を高めていくことが、グッドサイクルを回すことになり、継続して成功する組織になると考えています。
組織の命運は、「目に見えない部分」が握っているのかもしれません。