【暑い時期】登山における「ベースレイヤー」の選び方
どれだけ熱を発生させないか、溜め込まないかが大切。暑い時期は汗冷えよりも熱中症が怖い。
1. 吸水速乾は機能しない
日本の夏山は海外と違って高温多湿。汗をかいて濡れた衣服はすぐには乾きません。機能しない吸水速乾に頼るのではなく、衣服と皮膚のあいだの熱を帯びた空気をできるだけ上手く排出することが、快適にすごすポイント。
2. 空気の通り道があることが大切
首元は開閉ができるジップネックがおすすめ。胸元の熱が逃げやすくなる。首元に手ぬぐいをぶら下げると涼しく感じるのも同じ理由のはず。長袖よりも半袖がおすすめ。脇下の熱が逃げやすくなる。腕の日焼けが気になるときにはアームカバーを装着する。ウェアのシルエットはスリムフィットよりもレギュラーフィットが良い。衣服内に空気が入りやすくなる。生地は軽量なものがよい。体の動きに伴ってウェアが揺らげば、空気の流れも生まれやすい。滑らかな生地がよい。肌に引っかかると、空気の通り道は塞がれてしまうため。
3. 熱が籠もる日焼け対策は避ける
UPF50は確かに日焼け対策には優れているが、実は犠牲にしているものがある。それは生地の通気性。
フーディはカッコいいものの、日焼け対策としては中途半端なわりに、頭まわりに熱が籠もって暑い。
日焼け対策をするときにはなるべく熱が籠もらない方法をとるべき。
4. 色はホワイト系
明るい色は暗い色よりも、日差しで温度が上がりにくい。表面温度でいえば10℃以上の差がでることもあるらしい。
私の選択
Patagonia クールデイリーフーディ
肌離れやレギュラーなシルエットはお気に入り。ただしフードは使い物にならず、そもそも不要と気づいて使用をやめた。
Patagonia クールデイリーロングスリーブ
肌離れやレギュラーなシルエットはお気に入り。ただしもう少しだけ生地が薄くて涼しいものがほしくなり、使用をやめた。
Outdoor Research エコーフーディ
生地の薄さは気に入っている。ただしスリムなフィットで、熱がこもりやすい。フーディも暑いので邪魔と感じる。使用をやめた。
Mountain Hardware エステロロングスリーブジップ
ジップネックなので胸元の熱を外に逃がせる。ただし生地の肌離れがよくない。シルエットもスリムで熱がこもりやすい印象であり、使用をやめた。
ミレー モルフォジップ
ジップネックなので胸元の熱を外に逃がせる。生地の肌離れはマシになったが、生地自体に厚みがあって重い感触。シルエットがスリムで熱がこもりやすい印象であり、使用をやめた。
Outdoor Research アストロマンシャツ
シャツタイプなので首元を開くことができた。レギュラーなシルエットが良い。ナイロン生地のために保水して重くなるのが気になり、使用をやめた。
Patagonia サンストレッチシャツ
シャツタイプなので首元を開くことができた。レギュラーなシルエットが良い。ポリエステルとナイロンがそれぞれ50%であり、保水の程度は弱まった。胸元に大きな2つのジッパーポケットがあるので収納性は高い。
長袖はやっぱり暑いこと、袖のダボつきが気になって、使用をやめた。
https://www.outdoorresearch.jp/detail/19844584ティートンブロス PPP Half Zip + モンベル トレールクールアームカバー
ジップネックであり首元をあけられる。半袖で涼しい。シルエットもレギュラーでゆとりがある。生地が撥水加工されているので、保水しにくい。腕の日焼け対策には生地が薄いモンベルのアームカバーを着用。