アメリカ大統領選の行方と日本の平和について

アメリカの大統領選も、あと2週間と迫って来ました。
私は、日本に住んでいるので、日本にとってはカマラ・ハリスとドナルド・トランプ、どちらが良いのか?という観点で見ています。
結論としては、トランプかな、というのが現時点での結論です。

トランプ候補は、大統領に就任した場合に、政府効率化委員会を組織し、政府全体の支出の見直しを行うとしています。そして、この委員会にイーロン・マスク氏を起用する意向を発表しています。イーロン・マスク氏は、応援演説の中で、人事の効率化や規制の緩和などに言及しています。

現在、アメリカ政府の抱える債務は、対GDP比で100%を超えると見られ、2028年には、国債の利払いが1兆ドル(約150兆円)、対GDP比で3.1%なるという予測があります。これは、国防費を上回る金額になる見込みです。

これに加えて、イーロン・マスク氏の目論見が当たれば、イノベーションに対する承認プロセスも迅速化する可能性があります。具体的な焦点は、宇宙開発とAIです。

さて、これと日本の平和は何の関係があるのでしょうか?
まず現実的に、現在の日本には、独力で自国を守る力がありません。日本の安全は、米国の勢力圏であるということによって担保されています。従って、米国の国際的な競争力が低下するというこは、日本の安全が不安定になることを意味しています。従って、米国政府が効率的に運営されており、国防費に一定額を回す余力があり、AIや宇宙開発といった軍事的にコアな領域で世界をリードしているという状況は、日本の平和に多いに関係があるわけです。

長期的に見た場合、西暦2050年には人口動態の影響から、米国の全世界に占めるGDP比率は現在よりも大きく低下する可能性があります。

現在の平和(東アジアで武力紛争にまで至っていない)理由は、米国の支配力がこのエリアに均衡をもたらしていることと大きく関係しています。米国のプレゼンスが低下すれば、その空白で紛争が発生する可能性も高くなります。日本としても、米国にのみ依存するという安全保障の状況については、よりリスクを分散する努力が必要とされるでしょう。

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