ガンダム初心者がZガンダムを観た感想
こんにちは。
気づいたらガンダム沼にはまりつつある離島在住リモートワーカーのユウキです。
前回の記事でガンダム初心者がガンダム(ファースト)を観た感想を書いたのですが、その流れでZに突入してしまいました。
この記事を読む人で、「ガンダムって何?」って人がもしいたら先にそちらを読んでいただければ嬉しいです。
ここでは、「ガンダム」という概念の解説は飛ばして、「Z」のみに絞った感想を綴っていきます。
まずは結論!
面白い!!
僕的にはファーストよりハマりました。
しかし、ハマるまでに実は何度か挫折しました。笑
その理由は後ほど詳しく書こうと思いますが、その試練を全て乗り越えた今、僕はZを結構楽しめたと胸を張って言うことができます! (なんの自慢。笑)
それでは、さっそく振り返っていきましょう。
おさらい「機動戦士Ζガンダム」とは?
一言でいうと、初代ガンダム、通称ファーストの続編にあたるお話。
前作の一年戦争から7年後の宇宙世紀0087年に起きたグリプス戦役を描く。「スペースノイドとアースノイドの対立」という軸は変わらないが、前作の地球連邦対ジオン公国の戦争という明快な図式に対して、本作はティターンズとエゥーゴという地球連邦軍から発生した二つの勢力による抗争を中心に、中盤以降ではジオン残党最大勢力であるアクシズが介入し、三勢力間の同盟・決裂、指導者の暗殺など、権謀術数が相まみえる構図となる。 -wikipediaより引用
ファーストまでの大まかな流れ
地球に人が増えすぎた
↓
じゃあ、宇宙に居住空間(コロニー)を作って移住させよう
↓
宇宙生まれの人たち(スペースノイド)が増える
↓
なんで自分たちが地球の人のために働かないといけないのか疑問に持つ
↓
独立したい (ジオン公国 = サイド3)
↓
独立戦争 (1年戦争) ← この時点の話がファーストで描かれてるとこ
Zまでのおおまかな流れ
その後どうなったのかというと...
まず、ジオン公国は戦争に敗れる
↓
ジオン軍残党との小競り合い
(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 参照)
↓
「他のコロニーからも、独立したがる「第二のジオン」が生まれるんじゃないか?」と、地球連邦軍はスペースノイド全般に対して疑心暗鬼になる。
↓
「アースノイド至上主義 (地球至上主義)」を唱える地球連邦軍の特殊部隊ティターンズと、それに対立する反地球連邦組織(A.E.U.G.通称エゥーゴ)の戦争に突入。
途中から、「ジオン再建」を掲げるジオン公国残党組織のアクシズも加わり、三つ巴の戦いに。 ← ここまでの話がZで描かれてるとこ
乗り越えるべき挫折ポイントその1 : 設定がわかりにくい
え、ティターンズ? エウーゴ? 何それ?
というのが、僕の最初の印象。
ファーストは「独立したい人たち」vs「阻止したい人たち」という、表向きはわかりやすい図式がありましたが、Zの対立構造は物語をそこそこ観進めていかないとよくわからないため、最初は置いてかれます。笑
さらに、前作では敵側についていたシャアが偽名を使いブライトやアムロたちと共に戦うことになるため、「え、なんでこうなった?」と混乱すること間違いなし。
もちろん、訳もなくそういう展開になっているのではなく、しっかりと理由づけがあるので、それを理解すれば、なるほどね、と納得できるのですが、序盤にその解説が全くないため、かなりの読解力か、事前のリサーチが必須。
「多くを解説しすぎない」というのはガンダムシリーズに共通する暗黙の了解だというのは、後で知ったことですが、その中でも特にZは作中での解説が少なく、極めて不親切です。笑
理解すればめちゃくちゃアツい話なのですが、理解に時間がかなりかかりました。
ここが僕の最初の挫折ポイントでした。
そこで、ガンダムファンの諸先輩に助言を仰いだ結果、「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYを観よ。」とのことだったので、先にそっちを観ました。
ちなみに、オススメされた理由としては、「ティターンズの設立の経緯が分かるから」というものでしたが、本編のメインはティターンズに焦点を当てているわけではなく、話の結果としてティターンズという存在が出てくる、というものなのので、最後の方にチラッと出てくるだけです。笑
ちなみに、「0083」もめちゃくちゃ面白いです。
ファーストが70年代、Zが80年代、0083は90年代なので作画も比較的新しく、戦闘シーンも派手なアクションが多いです。
しかし、個人的にはガンダム3大悪女として有名なNさんの印象が強すぎた。笑
観終わった後に、「あれ、ティターンズとか出てきたっけ?」みたいな印象の薄さでした。
乗り越えるべき挫折ポイントその2 : 最初に見るなら、アニメ版>映画版という隠された事実 。
Zには全50話のTVアニメ版と、ファースト同様の劇場三部作が存在します。
TVアニメ版は50話 x 20分強 = 1000分 (16時間)
劇場三部作は 3 x 約100分 = 300分 (5時間)
ということで、劇場版を観れば1/3の短さ、逆に言えばTVアニメ版は3倍も長いので、「じゃあ最初は映画観て、面白かったらアニメ観ればいいや」となるのが普通だと思いますし、ファーストでは同様のロジックが通用したため、僕も劇場版から入りました。
しかし、これが決定的な間違い。
よくわかんないけど、とりあえず観ていけば分かるだろう、と思って、三部作のうちの最初の1本を観終わった段階で、話が全く理解出来ませんでした。
これが2つめの挫折。
実は、今作はアニメ版と劇場版で、もはや別の作品と言っていいほどエンディングが異なっています。
さらに、エンディング以外でも重要なシーンがかなりカットされているため、ただでさえ解説が少ないのに、さらに難解さを増します。
僕はアニメ版50話を観てから、劇場三部作を全部観ましたが、アニメ版の予備知識があって初めて理解できる、といった印象。
劇場版から入ったら、全然わからなくて当然だと思います。笑
しかし、ここで言っておきたいのは、劇場三部作が「駄作」かというと、決してそんなことはない、ということです。
初心者向けではなく既存ファン向けの作品である感は否めませんが、アニメ版が1986年公開に対して、劇場三部作は2005-2006年公開ということで、最新技術によるシーンの差し替えがあってめっちゃ綺麗になってます。
あと、GACKTの主題歌もかっこいい。
一番重要なのは、ハッピーエンド(?)なため、観終わった後に、割とすっきりする。笑
逆に、アニメ版は「50話も頑張って観たのに、この気持ちどうしてくれるの?」という暗い気持ちになります。笑
話がつまらないとかじゃなくて、結構、鬱展開な終わり方なので。
それにしても、ファ、良かったね、劇場版があって...。
アニメ版を最初に観た方がいいです。
乗り越えるべき挫折ポイントその3 : 主人公カミーユの情緒不安定っぷり (笑)
これは、結構の他のファンのコメントにも多数書かれていることですが、特に序盤の、主人公カミーユの言動とか行動がマジキチすぎてやばいです。笑
「は?なんで?」というくらい、意味不明なとこでキレたり、ぶん殴ったり、もう完全にキャラ崩壊してるとしか思えない情緒不安定っぷりは、もはや極上の笑いを提供してくれます。
そして、カミーユ君が少し冷静になってくると、カツの身勝手さとか、ロザミィのサイコパスっぷりとか、もうなんか精神的にやばい人たちのオンパレードが始まります。笑
しまいには、この人は大丈夫、と思っていた人(レコアさん)さえ、かなり身勝手な理由で暴走し始めたり、もうやりたい放題。
「シロッコとかハマーンの髪型、それ、どうなってんの?」とツッコんでる暇もなく暴走は続きます。笑
まぁ、でも、情緒不安定すぎてキャラ崩壊寸前、というのは、他のガンダムシリーズにもかなりの確率で出てくる気がするので、ある意味、これも一つの伝統なのかもしれません。
しかし、ガンダム初心者はこの「耐性」がまだ備わってないため、打ちのめされる人も少なくないかと。
ここが3つめの挫折ポイントでした。
ちなみに、対策としては、比較的観やすい他のガンダム作品で「耐性」を鍛えるか、根性で慣れるしかないと思います。笑
Zの見どころその1:新しいモビルスーツがかっこいい!
今作では新しいモビルスーツがたくさん出てきます。
しかも、変形して戦闘機になったり、遠隔操作可能な巨大なやつが出てきたり、連携攻撃したり、バリエーションも様々。
単純に、かっこいいです!
(まぁ、でも最終的にはモビルスーツよりも、カミーユの「そこぉ!!」の印象が強すぎるんだけど)
Zの見どころその2:シャアとアムロ(たち)が一緒に戦うという激アツの展開
これは、もうガンダムファンが胸高ぶりまくるやつ!
前作であんなに対立してたのにね...
まぁ、前作の対立に関しては、個人的な主義主張の違いだけではなく、立場がそうさせた部分も多かったのだけれど。
かつての敵同士が肩を並べて戦う、というのは激アツの展開でした。
「人は同じことを繰り返す...」
経験者たちは、語る。とでも言いましょうか、アムロ氏。
ファーストから観ている方は切ない気持ちになりますが、メッセージ性の強いセリフですね。
これはガンダムを通して語られる、人の弱さと悪さを表現している名言ではないでしょうか。
個人的には、もしセイラ(アルテイシア)とシャア(キャスバル兄さん)が共に戦う!なんて展開があったらアツかったなぁと思いました。
あ、あと、コウ・ウラキはグリプス戦役の時何してたんだ!?
気になる。。。
まとめ
何も知らずに飛び込むと大怪我するリスクのあるZですが(笑)、一度ハマると、その世界観の深さに魅了されること間違いなし!
そして、Zが面白いと思ったら、それはガンダム沼への入り口なんだとか。
おー、怖い怖い...さて、ZZ観よーっと。