あなたの想いとエピソードを曲にしています。
こんにちは。シンガーソングライター・作詞家・作曲家の後藤大(Goto Dai)です。「素直なじぶんで、あなたといたい」を旗にして音楽を中心に活動をしています。(詳しいプロフィールはこちら)
いま僕は想いとエピソードを送ってもらい、世界でひとつの曲を作る「おくりもののうた」という企画をやっていて、これを書いている現在は開始して2ヶ月。13曲目に突入したところです。100曲まで無料でやろうと思っています。
続けていく中で、あらためて「なぜやっているのか」を残しておく場所がほしいなと思いこれを書いています。よろしければお付き合いください。
1.「おくりもののうた」で何をしたいか。
僕はおくりもののうたで「過去や感情と向き合って素直なじぶんを見つけるきっかけを作りたい」と思っています。
その道のりで出てきた想いやエピソードを曲として形にすることで、自分自身はもちろんそこに関わる人へ「おくりもの」として渡せるようにしたいのです。
2.なぜやるのか。
なぜおくりもののうたをはじめたのか。大きな理由は2つあります。
①曲はなんでも話せる親友
②感情や想いは「ありがとう」になる
①曲はなんでも話せる親友
僕は小学生の頃にコンビニで本を万引きしたのがバレて母親に「あんたなんかうちの子じゃない!」と叱られました。(そのエピソードもおくりもののうたにしました!)
中学生の頃はニキビがひどくクラスの女子からキモいと言われたり、高校の受験ではトイレから帰ってきたら筆記用具が全部消しゴムに刺さっていたこともありました。初恋の人が急に音信不通になって1年ぐらい引きずったりもしました。
成人してからも常識がない、空気が読めない、大人になれと言われて「ちゃんとしてなきゃ存在を認めてもらえない」「嫌われるのが怖い」という気持ちが心の奥にイカリのように鈍く沈んでいきました。
今ではあの時の行動は申し訳なかったなあと恥ずかしくなることも多いですが、当時は自分にとっての普通や感情を受け入れてもらえないことが悲しくて仕方がありませんでした。だから周りのせいにして世界を恨んでいました。
そんな感情を曲にすることで僕は救われていました。
腹が立つ気持ちも静かにウンウンと聞いてくれるようで安らいだり、書いているうちに本当は仲良くしたいから悲しかったんだと気づくきっかけになったり、人に打ち明けることが怖い僕の唯一の話し相手が作詞作曲だったのです。
曲を書いた後に素直に謝れたり、その曲を相手に送ったりしてつなぎとめてこれたものがたくさんあります。
だからよく曲は子どもという人がいますが、僕にとってはなんでも話せる親友みたいな存在です。「素直なじぶんで、あなたといたい」という想いを支えてくれる心強い存在です。
孤独だったり恥ずかしがり屋な誰かの元に、そんな親友が現れたらすてきだなあと思うのです。
②感情や想いは「ありがとう」になる
子どものころ絵を描いたら先生や友達やお母さんに見せたくならなかったでしょうか。
それと同じように、僕もいい曲ができたら純粋に誰かに聴いてもらいたいと思います。家で趣味で作っていましたがやっぱり聴いてほしくてオリジナル曲を歌いはじめました。
そんな中で「ありがとう」と言ってくれる人と何人も出会いました。僕の個人的な感情や理想を詰め込んだもので誰かが喜んでくれる。救われたと言ってくれる。
もらった手紙とかワンマンライブの寄せ書きとかも、掃除の時に見つけたりすると感動して掃除止まっちゃったりして大変です。
僕が素直に生きようとすることが、曲を作って歌うことが誰かの元気や希望を見つけるきっかけやヒントになるんだと教えてもらい、それが僕が歌う意味や理由のひとつになっていきました。
そこに楽曲提供のお仕事で、ご本人やファンの方から「いい曲を作ってくれてありがとう」と言ってもらえたことが重なってこの企画のきっかけになりました。
そうか、曲を書けない人がいるんだ。想いを形にしたくてもできない人がいるんだ。音楽に限らずクリエイターというのはそれを代わりにこの世に誕生させられる最高の仕事なんだと思うことができました。
そこから「曲が作れない人への楽曲提供」ってめっちゃよろこんでもらえるんじゃないか?という発想が生まれたのです。
あなたがひとりで抱えている感情や想いは、価値がなかったりジャマに思えるかもしれないけど形にすることで誰かの「ありがとう」に変わるかもしれない。
その体験にはとても価値があると僕は思っているのです。
[この2つの想いを軸におくりもののうたをはじめることにしました。]
3.100曲無料にした理由
投資家の人たちに起業家の人たちがプレゼンをする番組を見た時に「それ、大手が真似してきたらどうするの?」「そのサービスじゃなきゃいけない理由ってあるの?」と突っ込まれているのを見て、おくりもののうたはどうなんだろうと最近考えていました。
実際、同じような企画を考えている人もいるみたいでしたし、清水翔太さんが単発で同じ企画をやったこともあり、このアイデアはすぐに他の人もやりはじめるだろうなと思っています。
もしあの番組に出たと仮定した時にこの企画自体に投資家を納得させるだけの「僕じゃなきゃいけない理由」は見つかりませんでした。
ひとつ言えるとしたら「後藤大という人間はこの世にひとりしかいない」ということだけです。僕という人間が作る歌詞、メロディー、アレンジ。僕という人間が持っている声、人生観、それがありきたりでもあり唯一無二の武器でもあります。
世代を超えて有名な曲はいろんなミュージシャンがカバーしていますが、「この人のカバーが一番好き!」「この人のは嫌い」というところで同じ曲でも価値が変わります。
僕じゃなきゃいけない理由はこれから出会っていく人に「後藤大がいいな」と思ってもらうことでしか見つけられません。
その道は険しいかもしれませんが「素直なじぶんで、あなたといたい」を仕事にしていきたい。今の自分では届かない「自分らしくいられない人」の元にも届けられるようになりたい。という目標が僕にはあります。
そして僕はやっぱりライブが好きです。いろんな活動の中でファンに出会って心から笑って歌を歌いたいです。
その道のりを長い目で見た時におくりもののうたでもまず「ありがとう」を積み重ねていくのがいいのではないかと思えました。
誰かの中にではなく、僕の中に「僕じゃなきゃいけない理由」があります。それは企業などで考えるとどうしようもない理由かもしれないですが、まず自分が価値を感じているものを渡せるだけ渡していくことがこの先に繋がると思っています。
だからまず無料で100曲。やり遂げます。
4.あとがき
以上、長くなりましたが「おくりもののうた」への想いを改めて書きました。
このアイデアは音楽だけでなく漫画や動画、イラスト、小説なんかにも応用できると思っています。なので面白いなと思ったクリエイターさんがいれば是非コラボしてやってください。
連絡をくださってもうれしいですし、作ってアップしちゃってから教えていただくのも大歓迎です。
この企画が僕以外の表現をする人にもいいきっかけになればいいなと考えています。
そして、なにより興味を持ってくれた方はぜひご応募ください。
匿名でメッセージが送れるのでエピソードが恥ずかしくても大丈夫です。誰かわかりません(笑)もちろん一緒に拡散していただくのも最高にうれしいです。
そしてよければ曲を受け取った後に感想をいただければと思います。この先の活動のエネルギーやおくりもののうたをアピールする時に最強の味方になってくれる。あなたの感想がすでに僕のことを救ってくれるのです…!
おくりもののうた、やっていきます。
読んでくれてありがとうございました!
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