ふたご座アステリズム
「おくりもののうた」2曲目は娘さんと性格があまりにも似すぎて一卵性母娘と言われていたという女性からのエピソード。
私の娘でいてくれてありがとう!愛してるよ。の気持ちを届けたいというお話です。
エピソード
私は口数が少なく、いるかいないかわからないような子供でした。
現代のように子供向けの本があまりなくって小学校の図書室に入り浸ったり貸し出しを受けて家でも読みふけってました。
母に用事を頼まれていっても用事が言えないほど話下手というか恥ずかしがりというか妹を引っ張っていって伝えてもらってました。
娘も子どものころから静かにひとり遊びをして手のかからなかった子でした。そこが落とし穴だったと気がついたのは10歳のころ。友達を遠くから眺めていて輪にはいれなかった。いつの間にか独りぼっちが当たり前になってしまってたの中学でも独りの時間を勉強でごまかしていたみたい。
短大卒後、人とのかかわり方が下手な自分を変えたくて試行錯誤して行きついたのがFMラジオのDJでした。
私も高校で就活の時、先生が”あなたはちょっと…”と反対するのも聞かず
対人恐怖症をなおしたいからと大丸神戸店をうけて約5年勤めました。
就職を決めたのも似たような理由でした。
1時間番組も持たせてもらってがんばり次の年は2時間番組を…しかし根が地味な娘は職場の雰囲気に乗りきれなくて2年であきらめました。
「会ってほしい人がある」
うすうす気づいてたからこの言葉を待っていた気がする。
予備知識として教えられた人物像にびっくり!離婚歴があり7歳の子供がありました。私は離婚の理由をきいたの娘と知り合ったのが理由なら人を不幸にしてまで結婚をさせるべきか迷いがあったので…
大学を出た時に友人とイベント会社を起業。いつ結婚したかは聞かなかったけれど忙しすぎて家庭を顧みる時間がなかった。奥さんは妊娠中と言うこともあって不安とさみしさから他の人を求めてしまった。仕事に燃えていた彼は別れを選択して円満離婚だったらしい。
ラジオの仕事を退職後、フリーターをしながら家事を手伝ってくれたりしていたけれど当時の先輩が紹介してくれたのが彼が勤めるイベント会社でした。
年齢は10歳はなれているけれどその年齢差が娘を優しく包み込んでくれている様子がうかがえて私たち夫婦はその場で結婚を認めました。
結婚式をしないと言うけれどせめて写真だけでもと贅沢すぎるほどの花嫁衣裳を着せてやりました。
数年、子供ができなく諦めたときに突然授かりました。
高齢出産になるので不安もありましたが無事に予定日が近づいた16日の午後子供の心音が弱いからもしものことを考えて明日産みましょう。午後から入院してください。と言われたので荷物を取りに帰った。
始発で出る支度をして寝た頃、2時過ぎだったかしら娘婿から電話が。
お母さん産まれました。男の子です。心音が消えたので急遽帝王切開になりましたが母子ともに元気です。明日顔を見に来てやってください!
聞いたときは鳥肌がたちました。
12月17日午後最寄り駅に着いたときものすごい風で駅の歩道橋を手すりに捕まりながら歩いたこともいい思い出です。先妻との子どもさんとも仲良くてたまに遊びに来るそうです。
産まれてからいろんなことがあったけれど、自分で見つけた幸せな居場所を大事にしてほしい。
結婚後最後の荷物を二人で取りに来たときなんと言葉をかけていいかわからす手紙を書き荷物にそっと忍ばせました。「また遊びに来てな、体には気を付けるんやで、、、」
またねと送り出してから娘の部屋へ入るとベッドの上に手紙が。どこまで私に似てるんや!(笑)
手紙には「ありがとう!お母さんと色んなことをしたことはほんま楽しかった。子供ができたら私もしてやりたいっておもう。お父さんと仲良く長生きしてね。二人で安心してもらえる幸せな家庭を作ります。」
こんなことが書かれてました。私の宝物です。
どことなく我が家に似た家庭を気づいてくれそうで嬉しい。
ちなみに娘は私と同じ6月4日生まれのふたご座のA型です。
「ふたご座アステリズム」
6月4日 ふたご座のA型
一卵性のアステリズム
あんなに明るい一等星のはずが
引っこみ思案 変だね
ひとり遊びばかりしながら
遠いところで眺めてた
学校の図書室でいつも
貸し出し中の勇気
荷物に忍ばせた手紙のように
素直になれたらいいけれど
それもそれで私らしいと
添いとげてくれる人がいる
遠い町のラジオから流れる
がんばり屋のあなたの声
いつも一緒の一等星だから
どこにいても聞こえるよ
10光年の距離を超えて
優しく包む光と出会う
不完全という贅沢な衣装も
きれいに写ってる
ベッドに置かれてた手紙のように
話下手なままだけれど
それもそれであなただからと
寄り添ってくれる人がいる
最寄りの駅 歩道橋
手すりにつかまって歩く
強い北風の中に
新しい輝きは生まれる
荷物に忍ばせた手紙のように
素直になれたらいいけれど
それもそれで私らしいと
添いとげてくれる人がいる
ベッドに置かれてた手紙見つけて
どこまで似てるとふき出した
最後まで 私たちらしいね
褪せることのない宝物
身体には気をつけてね
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