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100年後も五島市に人がいてほしい

私は「五島つばき商店」の平田大(ひらたまさる)と申します。
大阪府大阪市北区にある天神橋筋商店街で「五島つばき商店」を2018年1月に創業しました。長崎県五島産の食品を主に販売しております。

五島列島は長崎県の西の端にあります。
その中の一つ、長崎県五島市に私の祖母(96歳)が住んでいます。
他の田舎と同様に五島市も人口減少が進んでいます。
1955年に91,973人から2020年に36,278人まで人口が減少しております。

100年後も五島市に人がいてほしいため、「五島つばき商店」を創業しました。
創業前にNPOや大企業から一緒に働こうとお誘い頂きましたが全てをお断りし、退路を断ちました。

他所から人が五島市に来てもらうには仕事が必要と考えました。
日本全体で見ても人口減少が進んでいるため、外貨が稼げるモノを探しました。
創業から、小売り販売や商社さんに営業する中で、「椿油」に絞りました。
理由は毎年、自然にできる、高付加価値、常温で日持ちする、体積が大きくないなど輸出の条件に合っていました。

「椿油」ですが、日本一の「椿油」生産量は東京伊豆大島です。すでに東京伊豆大島の「椿油」がアメリカ、東南アジアなどで販売しております。
同じ「椿油」を取り扱うと差別化が難しいため、後発優位性を考えました。そこで、五島市富江町にあります有限会社タテイシさんの高品質の「非加熱圧搾法の椿油」で海外販売を進める事にしました。
「非加熱圧搾法の椿油」は色や香りがほとんどなく、保湿力が優れています。

最初に取り組んだのがアメリカの「Amazon」への出品です。
「椿油」は髪、肌などに塗る化粧品となるので、アメリカで必要なFDA認証を2022年6月に取得しました。五島列島では初めての事です。
この後、出荷の手続きに入ります。

並行して、シンガポールの「Shopee」に2022年6月に出品しました。
こちらは日本のままの商品で出荷です。
シンガポールでの販促活動では長崎県立大学生がボランティアで助けてもらっております。
今は「Instagram」を使って、集客活動をしております。

多くの方に支えてもらって、ここまで来られました。
お金だけではなく、100年後も五島に人がいてほしいと言うビジョンに共感してくれたと思います。
100年後の五島市で私の事を知る人はいないと思いますが、これが私の「未来のためにできること」です。

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