後藤敏仁

CFOとして上場を経験。3年間くらい上場企業のCFOやってました。 今は、IPO支援やIR支援、財務戦略支援などしてます。 CFOという経験から、感じたことなどを気ままに書きます。 https://finx.wraptas.site/

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最近の記事

【IR向上委員会】伝わる資料が簡単に作れるようになる!? 8月開催のお知らせ

こんにちは、みなさん! 次回のIR向上委員会では四半期ごとの決算説明資料作成に悩む皆さんに、Notionを使った新しい取り組み「IR資料ラボ」をご紹介します。毎回同じような課題に直面するCFOやIR担当者の方々、少しでもお役に立てる情報をお届けしますね。 IR資料ラボって何? 「IR資料ラボ」とは、Notionを活用して決算説明資料のスライドをデータベース化したプロジェクトです。私たちのチームが企業のさまざまなスライドを集めてデータベースにまとめ、どんな工夫がされているの

    • IR Agentsと一緒に考える「資本コストの話」

      2024年7月10日に開催されたIR向上委員会のテーマは、「IR Agentsと考える!資本コストの話」でした。このセミナーでは、資本コストの計算方法について深く掘り下げ、特にCAPM(資本資産評価モデル)に焦点を当て、その問題点について議論が行われました。 まず、CAPMの基本的な考え方について説明がありました。CAPMは、企業の資本コストを計算するための代表的な方法として広く使用されています。このモデルでは、企業の株価の変動性や市場全体のリスクを考慮し、期待リターンを計

      • Notion AIを活用したIR資料作成の劇的な生産性向上の可能性について実験してみた

        最近は、Notionにかなりハマっています。 ただのメモアプリだと思って、しばらく距離を置いていたのですが、なんとなく気になって色々と勉強を進めてみたところ、活用方法次第で、これは相当生産性をあげられる可能性のあるツールであることがわかりました。 アイディア次第で、相当生産性にインパクト与えられる気がします。 Notionって何?とか、NotionAIって何? という方もいらっしゃるかと思いますが、細かいことは置いておいて、このツールを使ってどんなことができるのかについて

        • ダブル・スコープ(証券コード:6619)個人投資家向け説明会のご案内

          開催案内7月4日(木) 20時 株ベリーにて 詳細は、下記ページをご参考ください。 FiNX株式会社の支援の内容ダブル・スコープのビジネスモデルの理解を深めることに注力するとともに、中長期的な成長市場であるEV市場に関するお話や、直近で業績にボラティリティが発生しているように見える要因を紐解きます。 掲載画像は、決算説明資料およびダブル・スコープ社へのインタビューを通じて、当社が個人投資家向けに作成している説明スライドとなります。 通常の決算説明資料だけでは分かりにくい点

          タム、サム、ソム、タム、サム、ソム・・・

          いきなり、何の話だ?と思われた方。 リズムの話ではありません。 経営企画、IR関係者にとっては、とても頭の痛い話。 TAM(タム):Total Addressable Market (事業領域全体の市場規模) SAM(サム):Serviceable Available Market(事業が獲得しうる最大市場規模) SOM(ソム):Service Obtainable Market(実際にアプローチ可能な市場規模) の話をしたいと思います。 事業計画及び成長可能性に関する

          タム、サム、ソム、タム、サム、ソム・・・

          【IR向上委員会】今年のテーマを振り返る。企業価値を高める方法の模索。

          IR向上委員会というイベントを立ち上げて約2年が経過しました。 最初はたったの14人程度でしたが、どんどん参加者が増え、コンスタントにオンライン含めて100を超えるようにまでなりました。 このイベント。 僕は収益事業としてやっているわけではないので、企画から準備から割と大変です。。 なんでやっているのか? 楽しいからです! IR領域はどの会社も予算をそこまで割かないケースが多い。 だからこそ、優良なサービス提供プレイヤーが現れにくい。 優良事例の研究や改善のための

          【IR向上委員会】今年のテーマを振り返る。企業価値を高める方法の模索。

          【IR分析】ROBOT PAYMENT(ロボペイ) FY2023 2Q

          2023年8月14日 ROBOT PAYMENT(ロボペイ)の2Q決算発表がありました。今回は上方修正も出されていますね。 この記事は主にIR担当者やCFO向けに書かれています。 決算説明資料の過去と最新を見比べて、担当者の悩みに思いを馳せたり、仮に自分だったらどう工夫するのかという妄想をすることで、自らのIR能力向上と、この記事を見てくださった方々の何らかのヒントになること目的としています。 またこの記事は、ロボペイに許可なく勝手に私が書いているものです。 とてもマ

          【IR分析】ROBOT PAYMENT(ロボペイ) FY2023 2Q

          【個別銘柄】今週上昇した上位10銘柄

          先週の各国中央銀行の政策見通し発表というイベントをこなして、一安心していたところ、今週は、フィッチ(FITSE)による米国債の格下げで、マーケットは波乱。1日での下落は今年最大級となり、投資家にとっては厳しい1週間になったのではないでしょうか。 そんな僕も、相変わらず含み損は膨らむばかりで、少々の出費や無駄な贅沢なんて、含み損に比べたら大したことないか、と、もはや感覚もバグってきました(笑)。 さて、本題です。 今週上昇した銘柄トップ10※8月5日(土)時点で、5日間株

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          【個別銘柄】今週上昇した上位10銘柄

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          【決算分析】ロードスターキャピタルFY20232Q

          ロードスターキャピタル(証券コード:3482)の2Q決算発表が8月4日に開示されました。 この記事は、開示された情報(IR情報)のみに基づいて、僕が好き勝手に分析し、妄想レベルで思うことを記載します。 ※ロードスターの川畑CFOは知人ではありますが、本件について個別にヒアリングをしたり、承諾を得ている訳ではありません。 また、投資推奨する訳でもなく、単純に好きだから分析して、もし自分ならどんなIRにするのかを妄想するための記事です。 分析+妄想のために行ったこと。 ・20

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          【決算分析】ロードスターキャピタルFY20232Q

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          【IR向上委員会】イー・ガーディアンS高で振り返る直近のIRと株価の推移

          2023年8月3日(木)イー・ガーディアン(証券コード:6050)がストップ高と大きく株価を伸ばしました。 その材料は、チェンジホールディングス(証券コード:3962)によるTOBに応じ、資本業務提携を発表したことによるものです。 株価チャートと過去のIR施策を振り返ってみたいと思います 注:画像は四季報オンラインを元にFiNX株式会社が作成しています。 今年のイー・ガーディアン社のIRを振り返ってみると主な開示は以下の通りです。 1月11日 主要株主異動のお知らせ

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          【IR向上委員会】イー・ガーディアンS高で振り返る直近のIRと株価の推移

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          日銀YCC修正(柔軟化)について考える

          巷では、「想定通りの発表だった」という声も聞こえる今回のYCC修正。 正直、僕は「修正しない」と思っていましたので、驚きました。 その一つの理由としては、 植田総裁が学者時代に日経新聞に寄稿した内容として 「YCCは微調整には向かない政策である」 という趣旨の記載があったからです。 その点についても記者会見でコメントされていましたね。 今回の整理・物価見通しを上方修正した。 → インフレ2%目標に近づいた。 ・でも、賃金の上昇を伴う持続的安定的な物価上昇には至っていな

          日銀YCC修正(柔軟化)について考える

          企業価値向上サミット開催のお知らせ

          僕が副代表を務める日本金融経済研究所主催の「企業価値向上サミット」のお知らせです。 イベント概要日時:2023年8月25日(金) 時間:15:00ー18:30 ※登壇時間は、17:30〜18:20です。 お申し込みはこちら(参加無料) 代表の馬渕磨理子さんと、半年くらいかけて準備を進めてきました。 ※今もまだ、準備でバタバタしてますw 企業価値向上(つまり時価総額の向上)については、上場企業の経営層は日々頭を悩ませながら取り組んでいらっしゃいます。 理論的には業績が

          企業価値向上サミット開催のお知らせ

          【IR向上委員会】noteの決算説明資料アップデートを分析

          2023年7月14日。note社の2Q決算発表がありました。 上場してから2回目の決算発表となります。 上場して1年目あたりは、決算説明資料やIRなど、試行錯誤や工夫が多く生まれやすい時期でもあります。 頑張って作成されているIRチームの皆様へ 「僕は改善点をちゃんとみていますよ!」 というメッセージを込めて、アップデートポイントを分析し、解説します。 ハイライトページの次に挿入された、赤字幅縮小のスライド 決算説明資料の最初のページはハイライトで、ここは先回の発表

          【IR向上委員会】noteの決算説明資料アップデートを分析

          東証スタンダード移行表明した会社の株価推移と、移行検討資料について

          7月13日時点で、東証スタンダードへの移行を表明した企業は、49社あります。 この記事は、主に上場企業においてプライム市場への存続かスタンダード市場への存続かを検討されている企業の取締役会事務局の方を対象に記載しています。 取締役会または経営会議等において、市場選択の検討を進める上で、先行事例を研究し、検討するための資料を提供します。 資料は2点。ダウンロードできるように添付しております。 ・プライムからスタンダードへ移行した企業の株価騰落率リスト(xls) ・取締役会

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          東証スタンダード移行表明した会社の株価推移と、移行検討資料について

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          推しの開示を語る会#1 IR向上委員会オルタナティブ

          さきほど、IR向上委員会のオルタナティブバージョンとして、Twitterスペースで「IR関係者が推しの開示について語る会」を開催させていただきました。 リスナー参加者には、現役のCFOやIR関係者もちらほら見かけられてとても嬉しかったです。 せっかくなので、推しの開示について、記録を残しておこうと思いました。 ポート【7047】

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          推しの開示を語る会#1 IR向上委員会オルタナティブ

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          ChatGPTは、決算説明資料の内容を分かりやすくできるのか?

          最近話題のChatGPT。 人類の生産性を向上させる上での革命的なテクノロジーであることから大きな注目が集まっています。 株式市場においては、決算説明資料や適時開示において「ChatGPT」関連の取組強化を発表することで、短期的に株価は急上昇している銘柄も多くあります。 賛否両論ありますが、実際に使ってみてどんな感じになるのか試してみました。 ※念の為ですが、私は今回ご紹介する株式を保有しておりませんし、個別銘柄の推奨等を行うものではなく、あくまでChatGPTと決算説

          ChatGPTは、決算説明資料の内容を分かりやすくできるのか?