ストーリー創りのお仕事ってなあに。

コンテンツプロデュースの仕事のためにはストーリーを描くことが最も重要です。これからもどんどんストーリー創りやストーリーを描くお話をしていきます。

ストーリーを創るお仕事をご紹介

ストーリーを創るお仕事でまず思い浮かぶのは「作家」さんです。小説を書いたり作品を創るすお仕事だったりします。西野亮廣さんは絵本作家ですよね。あとドラマや舞台、映画の「脚本家」です。漫才などお笑いの内容を考える人は「作家」といいますよね。もともとある原作を脚色して台本にするお仕事です。さらに「放送作家」さん。テレビ番組の企画や台本を創るお仕事です。最近ではYouTubeの企画も行います。あとはウェブや広報のコンテンツをライティングする「ライター」さんもいます。で、私は何なんのでしょうか。コンテンツプロデュースをするための「企業作家」「広報作家」とでもいいましょうか。上記の作家と確実に違うのは、(広告は)必ずクライアントからの(売り上げや利益を伸ばすための)お題があるということ。ボクたちが創るものは作品ではありません。クライアントやクライアントのもつ商品やサービスをどう伝えるかをストーリー化するお仕事です。それが文章なのか映像なのかマンガなのかそれとも全部なのか。表現する場所や手法も考えるわけですね。ただ、私たちは創るという表現ではなく描くとしています。

クライアントが監督

結局誰が決定権者なのか?ということです。本の場合は編集者がアドバイスはしますが、最終的なジャッジは出版社だったりします。場合によっては作家本人がジャッジするケースもあります。放送作家はテレビ局のプロデューサーですよね。ドラマや映画の場合は監督だったりします。で、我々のような(広告や)コンテンツプロデュース会社はクライアントが監督なのです。

「気づき」が「なぜ」になり「ストーリー」が生まれる

起承転結という言葉があります。作品によりどこに盛り上がりをもってくるかが作家の見せ所でしょう。私のコンテンツプロデュースで一番大切にしているポイントはストーリーです。もちろん評価するポイントは人によって様々ですが、ストーリーのない映像や作品はつまらないと思うし、あるものは感動できたりします。ストーリー=筋です。ストーリーの素となるアイデアがまず必要です。そのアイデアを生むのが視点です。今日たまたまブレーンさんとミーティングしてたときに出てきたアイデアなのですが、「境界線がどこか?」ということを企画にしたら面白いんじゃないかという話をしていました。コンテンツプロデュースの仕事とは無関係ですが、、、例えば深夜のTVCMを見ていてNetflixの全裸監督とアダルトビデオやショーの境界線はどこなのか?なぜCMできるのか?(これは携わってきてる人間でも謎)おそらくこの作品はアダルトコーナーに置かれる作品ではないからという理由だろうと想定されます。とか健康食品のテレビショッピングの体験談なんかもそうです。昨今は規制もどんどん厳しくなってきています。しかし、実際体験談のオーディションなんかもあります。効果効能の想起はダメならそもそも破綻している理屈です。TVCMはダメでウェブならいいのか?とか。少し話は逸れましたが「気づき」が「なぜ」を生み企画の「ストーリー」になります。

コンテンツプロデュースのストーリーは成立するかを考えること

「広報作家」は企画を生む時に必ず要件を満たしているかを考えます。企画をいくつも考えますが、「成立するか」の視点を持っています。いくら面白いバイクの話でも自動車メーカーの企画なら意味はありません。(広告の)業界では期待できる効果を考えます。ハイブリッドカーが低燃費だから今までの自動車の革命だということを伝えたければ、今までのガソリンカーと燃費の比較ができることを企画にします。これはガソリンカーの燃費が良くなかったことを伝えるのかハイブリッドカーの燃費がいいことを伝えるのか2通りあります。もしかすると革命的だ、イノベーションだということだけを伝えることもあるかもしれません。このロジックに当てはめたときに成立するかどうかをまず第一に検証します。これは「私(ウチの企業のこの商品)である必要があるのか」という検証も行います。その上でどの伝え方がよりわかりやすく期待できる効果が高いかを想像でストーリー化していくのです。

具体的に何をやってるのか?

結局のところ何やってるのかと言うと、専門的なことは「ライター」さんなり「作家」さんに任せますが、クライアント視点でチェックができて、場合によっては自分の方が知識がある場合は自ら書くこともあります。雑誌を創るときにも自分がライティングしたり、イベントの台本や動画のストーリーを興すことも多々あります。「ライター」さんや他の人に投げるときに要点をまとめてブリーフィングすることも時には必要です。(ディレクターとしての役割も)予算的に成立するかというプロデューサーになることも多々あります。結局チームに足りないものを人やお金で解決するのか自分でやるのかを判断して、企画成立に向けて適材適所に身を置くことが大切な役割なのでしょうね。ですが、どのポジションに身を置いたとしても結果ストーリーが成立しているか、欠陥がないか、もっといいストーリーに仕上げられないかを常に追求していくことは変わりありません。これが私の考える「ストーリーを描く」考え方の根っこなのです。

ご意見、ご感想はどしどしお待ちしています。お悩みなども解決できるかわかりませんが、相談にものります!お気軽にー!!