今の時代にあったコンテンツを描くこと

今本当にコミュニケーションが多様化する時代に突入しています。画一化された時代から多様化する時代へ、広告が売れなくなってるのはそのためです。また生活者の情報収集の仕方も変化しています。でもだからこそ描くのが面白い。

今の時代が欲していること

SNSがもはやコミュニケーションの中核です。スマホはもちろんLINEはほとんどの老若男女の皆さんが使います。情報はInstagramで取得します。最近の高校生はInstagramが大半で、google、Yahoo!、Twitterで週末お休みの予定を決めるようです。それぞれ特性がありますが、今やInstagramは圧倒的に凌駕しています。わたしもお仕事でSNSの運用を受けたりしますから、格好がつくようにInstagramではテーマを決めてフォロワーを増やしています。(まもなく5,000人)生活者は発信していく時代で、共感や共創がテーマになっています。わたしの選ぶ今年の漢字は「共」です。

コミュニケーションの変遷

私は今年で42歳になります。携帯がでてきたのが18歳で、ポケベルも一瞬使ってた時代で公衆電話にも並んでましたね笑。就活も一部インターネットを使ってましたが大半が手書きの時代でした。そこからどんどん時代が移り変わっていっています。私たちはマスメディア中心の生活で、大学まではほぼテレビです。新聞は(広告)業界に入ってから読むようになりました。それまでは新聞はテレビ欄とスポーツ欄のみでした。つまり世の中のほとんどの人がテレビからしか情報を得ていなかったのです。そうなるとお茶の間や学校、友達とのコミュニケーションはテレビの話題が中心です。つまり「情報を受信する」時代だったのです。そこからインターネットとスマホの台頭で欲しい「情報を取りに行く」時代へと変遷します。現在の20代後半あたりの世代で明らかに世代差が如実なのは、私たちが一般的に知ってるだろうと想定されることを知らないことが多いことがようやくわかってきました。この世代は自分の好きな情報しか取りに行かない世代のため、広く物事を知るよりも知りたいことをもっと知るという方面で生きています。自分が楽しむことを優先してしまう傾向にあります。さらにここからまた変わります。今の若い子(この表現が歳を感じますね)は情報意欲と感度が高いと感じます。SNSが中心になってきている世代のため世間が面白いと思うものに反応します。また面白い「情報を自ら発信していく」世代であり、面白いを発信するためには目利きが必要です。そのため情報感度が優れているのです。そんな世代によって情報取得の格差があります。

嗜好の多様化

私たちの時代はアイドルといえば、「松田聖子さん」や「小泉今日子さん」。音楽番組を見ていてもそのときの流行りの曲を違う番組で同じゲストが出ています。チャンネルは(地区によって違いますが)NHK含めて6つしかありません。福井と宮崎は3つしかなかったのです。情報取得の選択肢がほとんどなかったわけですから、自ずとみんなの好きなアイドルやアーティストが被ってくるわけです。しかし今は違います。AKBが出てきましたが、その後も秋元康氏が手掛けるアイドルも乃木坂や欅坂など多岐に渡ります。昔に比べるとタレントもかなりの数に増えています。もはや学校の隣同士の席の子の嗜好が共存しない時代になりました。今は共通のコミュニティはSNSを通じて共感し合い発信し合うのです。以前では考えられないわけです。本当に伝えることが難しい世の中になってきました。

みんなが共感できるストーリーを描くために

機能性が優れた製品やサービスが売れてきた時代は終わろうとています。機能性を伝えるだけでモノが売れましたが、今は機能性だけで売れなくなってきました。デザインが「かわいい」。女子高生が持ってたら「映える」など機能性以外の情緒的な要素が必要とされる時代です。(広告)業界では機能性ベネフィットと情緒的ベネフィットという2つのベネフィット(=便益)を伝えることが目的でした。ハンバーガー60円という「安さ」。ハイブリッドカーやルンバが誕生したという「便利さ」です。家電などは機能性ベネフィットは無視できませんが、それだけではモノは売れません。「格好いい」「オシャレ」「ステータスを感じる」などの情緒的な付加価値が必要となってきます。なぜならば機能性が優れているだけの製品は生活者が発信しないという弱点があります。野球をする人がどんどん減少していますが、球場に行く人は増えているのは、まさに情緒的な体験ができるからです。そんな共創体験が共感を生み生活者がメディアになる時代。コンテンツを用いてどうストーリーを描くのか。ワクワクする時代がついに到来したのです!次回はこの「ストーリーを描く」ことについて発信したいと思います。

ご意見、ご感想はどしどしお待ちしています。お悩みなども解決できるかわかりませんが、相談にものります!お気軽にー!!