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お客が入りにくいお店にしたい!?
こんにちは。
照明器具メーカーでライティングデザインを生業にしおります
gotoと申します。
年間200件ほどデザインをこなしています。
照明の事を考えるのは超めんどくさいので、私たちにぶん投げて
くださいの精神の持ち主。
オーバーツーリズム
オーバーツーリズムという言葉をご存知でしょうか?
公共サービスや店舗の受容限度を著しく超えた観光客の増加が
地元住民の生活まで悪影響を及ぼす現象を指します。
日本では京都がその問題で話題に上がります。
押し寄せる観光客に古くからの固定客が遠ざかる。
自撮り写真を撮って何も買わずに行ってしまう。
ゴミの散乱や雑踏の中での食べ歩きでトラブルが発生する。
などなど。
お客さんの数を抑えたい…そんな照明計画ある?
千客万来とは言っても、キャパを越えた数のお客が押し寄せれば
お店のサービス自体が破綻してしまう。
お客さんの質や数をこちらで選びたい…と願ってしまうのは
接客を伴うビジネスにはつきものかと。
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では照明計画で何かできる?
「多少は」お役に立てるかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1729843925-e4Nqajy5QdVKS6GURisWP1ol.jpg?width=1200)
日中の太陽光の中でいかに「営業している」感を見せるか。
が、お店の照明のキモになります。
そしてなるべく輝きのある照明器具や間接照明を設けましょう、
というのが良くある解決案です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729844305-aqQ3cWPMhw2z6BvEZCugUJyN.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729844633-Mx5yWJhgwIujAT8pSqrl29KX.jpg?width=1200)
視界にキラキラした光を置けば、自然と視線が照明器具に行きます。
そしてお店の存在、お店が営業していることを認識できます。
逆に言うと、視界の中に光が無ければ人の視線をかわして
結果的に入店する人の数を抑える事ができます。
が、かといって全くお客さんが来ないのは問題です。
ではどうする?
「情報量を抑える」照明計画にすればいい
![](https://assets.st-note.com/img/1729845257-gvP5FDKlf3JbLCGc7Qk68Oji.jpg?width=1200)
金属など光を透過しないカバーの器具ならば、真っ暗にはなりませんし
ぱっと見の明るさを感じる度合いを抑えられます。
明かりがあればその周辺の様子も当然みてとれます。
その明かりが少なければ見えるものも同様に減ります。
この状態を「情報量が減る」と言います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729845691-IQXph1gHyrkfacJUqCSE6zZm.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1729846112-9j4wnLBFQNeHMG5uX76yUgox.jpg)
中の様子が分からないと、入店しようとした際に不安感が生じます。
何度か利用した経験のある方でしたら、ためらうことは無いでしょう。
もちろん他にも手段はあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729846589-purekDKjNdMy9WiRS0Hoz2sF.jpg?width=1200)
近寄りがたいレベルの高級感を演出するとかですね。
一般的ではないですが。
お家が通りに面していて外からの見え具合が気になる
という場合にも有効です。