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お客が入りにくいお店にしたい!?

こんにちは。
照明器具メーカーでライティングデザインを生業にしおります
gotoと申します。
年間200件ほどデザインをこなしています。
照明の事を考えるのは超めんどくさいので、私たちにぶん投げて
くださいの精神の持ち主。


オーバーツーリズム

オーバーツーリズムという言葉をご存知でしょうか?
公共サービスや店舗の受容限度を著しく超えた観光客の増加が
地元住民の生活まで悪影響を及ぼす現象を指します。
日本では京都がその問題で話題に上がります。

押し寄せる観光客に古くからの固定客が遠ざかる。
自撮り写真を撮って何も買わずに行ってしまう。
ゴミの散乱や雑踏の中での食べ歩きでトラブルが発生する。
などなど。

お客さんの数を抑えたい…そんな照明計画ある?

千客万来とは言っても、キャパを越えた数のお客が押し寄せれば
お店のサービス自体が破綻してしまう。
お客さんの質や数をこちらで選びたい…と願ってしまうのは
接客を伴うビジネスにはつきものかと。

一番てっとり早い方法

では照明計画で何かできる?
「多少は」お役に立てるかもしれません。

日中の太陽光の中でいかに「営業している」感を見せるか。
が、お店の照明のキモになります。
そしてなるべく輝きのある照明器具や間接照明を設けましょう、
というのが良くある解決案です。


視界にキラキラした光を置けば、自然と視線が照明器具に行きます。
そしてお店の存在、お店が営業していることを認識できます。

逆に言うと、視界の中に光が無ければ人の視線をかわして
結果的に入店する人の数を抑える事ができます。

が、かといって全くお客さんが来ないのは問題です。
ではどうする?

「情報量を抑える」照明計画にすればいい

金属など光を透過しないカバーの器具ならば、真っ暗にはなりませんし
ぱっと見の明るさを感じる度合いを抑えられます。

明かりがあればその周辺の様子も当然みてとれます。
その明かりが少なければ見えるものも同様に減ります。
この状態を「情報量が減る」と言います。

情報量が多い(よく見える)
情報量が少ない(あまり中が見えない)

中の様子が分からないと、入店しようとした際に不安感が生じます。
何度か利用した経験のある方でしたら、ためらうことは無いでしょう。

もちろん他にも手段はあります。

明るいけどよく見えない系

近寄りがたいレベルの高級感を演出するとかですね。
一般的ではないですが。

お家が通りに面していて外からの見え具合が気になる
という場合にも有効です。

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