【あつ森】アップデートは複数回に分けることがいい理由
どうも、素潜りが楽しくて仕方ないごちたくです
はじめに
前編の投稿から3ヶ月近く日にちが空いてしまいました
ちょっと忙しい日々が続いてしまったとはいえ、不徳の致すところでございます
それはそれとして、前回のかる〜く要旨をまとめると
・便利に越したことはないが便利すぎるのも考えもの
・『満足』にはゴールが無い
・ユーザーと開発者の理想は【50:50】で平等にあるべき
・少しばかり不便が残ってた方が意外に良いかも
大きく分けて4つの項目での構成でした
全て抽象的にしか書いてないように見えるので前編を読んでいない、という方はこちらをどうぞ↓
前回の記事がどんな内容だったの?どんな主張をしていたの?という疑問はある程度でいいので理解しておいた方が楽しめるかも。
あとこの記事は本来7月末の投稿予定だった内容をそんまま記載してます
「いつの話しをしとんねん!」「もうアップデートで解決したわ!」との心の声が聞こえてきますがご愛嬌を。では以下本文です。
話題性を継続と拡散を狙うための施策かも?
「あつまれどうぶつの森」が度重なるアップデートを行うようにするのは話題性の継続を任天堂が仕組んでいるからなのかな、と思います
7月3日(金)からマリンスーツを装着して海に飛び込み、「海の幸」を獲れるようになりました
ついでにラコスケも登場。マーメイド家具のDIYレシピもゲット可能に。
「あつ森」をはじめとして「ポケモン剣盾」「スマブラ」といったゲームは、度重なるアップデートやDLCは発表や実施をするだけでTwitterをはじめとしてトレンドに上がったりします
(GoogleやYahoo!のトレンドまで占領しているかは分からないけど!多分してるはず!)
そのトレンドの波に乗るかの如く、「あつ森」を取り巻くゲーム実況者やVTuber、中には芸能人や有名人も反応。こういった方々は非常に多く、自分が把握しているだけで数十人はいますね
しかも多くはTwitterのフォロワー数やYouTubeのチャンネル登録者数が数千〜数万単位でいるわけです
40万人以上のチャンネル登録者数も見かけたことがあります
任天堂は一つの情報をアナウンスしただけで信用性を担保する有名人を介して、数百万単位の人口に話題性をリーチできるわけですね
ここに関しては任天堂は関与してないでしょうし、コストも最小限に抑えてマーケティング力マジでスゴイっすねwの一言。
ただ、それのためだけに小出しかよ!一気に出せよ!なりの意見が飛び出ると思うので、仮に全部入りだったら?という過程の元、話を継続。
もし最初から全部入りだったら?
それはそれは楽しいゲームに仕上がっていると思いますよ
最初から素潜りができて海の幸を取ることが出来るだろうし、マスター(喫茶 ハトの巣)やハッケミィ(占いの館)、ゆめみ(夢見の館)もいるはず。
イベントもイースターからクリスマスまで全部入り。
過去最高傑作の名をほしいままとするでしょう
ただ、自分のようなスルメイカを噛んでしゃぶって長く楽しむタイプの人もいれば、初めは美味しいガムも味が無くなるとすぐに吐き捨ててしまうような短く楽しむプレイスタイルの人もいます
様々な考え方を持つ人で構成されているんですよ、世界ってのは!
このようなプレイヤー層も取り入れるのも視野に入っているのだと思うので、可能な限り多くの人を一時的に満足させるために、わざとアップデートを必要とする未完成のゲームに仕上げているものだと思います
しかし最初から全部入りのあつ森はボリュームと楽しさは規格外にせよ、コンテンツの消費速度が早すぎて話題が長続きせず止まってしまうことがネックです...
インターネットやSNSがコンテンツの消費速度を加速させている
ちょっとムズカシイこと言い始めたな、と思っている方もいらっしゃるかもですが、もうちょいお付き合いくださいませ
少し昔話をします
インターネットはそこそこ普及しててもSNS自体が無かった少なかったのでは?と思われるWiiの時代に発売された「街へいこうよ どうぶつの森」(2008年発売)は発売当初から要素は全部入り。
Wii本体の内蔵時間をいじって時間操作(タイムトラベル)も2036年まで可能。
つまり、その気になれば「盆と正月が一緒に来たよう」どころか「正月とフリーマーケットと節分とカーニバルとひな祭りとエイプリルフールとイースターと七夕と釣り大会と虫取り大会と花火大会とお月見とハロウィンとハーベストフェスティバルとクリスマスと大晦日が一緒に来たよう」かのようなイベント走破RTAみたいなことが出来ちゃうんですよ
(→11月のアップデートにてイベント当日でないとイベントをプレイできない仕様に変更。)
まるで鬼のようなスケジュールをその気になれば1日で組めたり。
こんなことが今作で仮にできたとしたら、今のSNSの拡散力、YouTubeなどの動画コンテンツでの動画化が広まると1年間楽しめるはずだったゲームのイベントが1日で完結してしまう恐れがあるんですね
しかもこんなプレイングを1人だけではなく、あちらこちらのYouTuberが企画してドンドン動画にしていく→それを見た視聴者が真似していく、ということが起きてしまう、と考えるのが自然な流れですよね
ゲームをプレイしてようがしてまいがネタバレがバンバン流れてくるようになってしまいます
恐らく『どうぶつの森』シリーズはかなり多くの開発人数と開発期間を要しているはずです
なぜなら任天堂IPの中でも一般層までリーチしたほどの認知度や売上を誇っているから。
これほどまでの労力がかかっているのにも関わらず、ほんの数日でオイシイ部分を貪られたら虚しくなってしまうんじゃないかな、と。。。
このような状況は少なくとも開発者側は絶対に望んでいないはずですね
ただ、本来はタイムトラベルは推奨はされておらず。「どうぶつの森」というゲームは1年を通してスローライフを楽しむタイプのゲーム(だと思っています)。
RPGやアクションゲームのような「攻略」するタイプのゲームでは無く。。。
プレイを円滑に進めるのはまだ分かりますが、「攻略」との概念が無いゲームにおいて「ゴール」を目指そうとするのは少し違うと思いますね
魚図鑑、名画の本物偽物の判別方法とかは事前に分かると助かるのでまちまちかと。
時代に即した変化、と言えど。。。
『ダーウィンの進化論』でも語られているように、『変化に適応できる生物』が最強と言われています
シリーズ1作目の「どうぶつの森」はハードがニンテンドウ64。1999年発売の代物。あれからゆうに「20年」という長い時間を経ての最新作発売。
その最中にインターネットが普及しSNSが一般化するという大変革が起きています
ゲーム業界では任天堂ハード、プレイステーション、Xbox、Steamなどの携帯や据置機の他に、お手軽なAndroid向け、IOS向けの携帯ゲームとして基本プレイ無料のFTP(フリートゥプレイ)型のゲームも台頭。
どんなプレイスタイルのゲームもやるぞ!な人もいれば携帯ゲームしかやらない〜の人もいる。
このようなゲームを取り巻く環境は大変革を遂げている最中での「あつまれどうぶつの森」の発売。
買い切りタイプのゲームの良さと基本無料タイプのゲームの良さをいいとこ取りした感じが伺えます。やっぱり賢い戦略だな〜と。
(どこの開発会社も一緒ですが)任天堂はゲームを慈善事業で作っているわけではありません。タダ働きではなく大きな額のお金を動かしつつも楽しいゲームを提供してくれているのです
都度都度のアップデートを行い、話題性を継続させユーザーの楽しみを損なわないように情報を小出しにしていく、という時代に即した変化を行なっている今作。
時代に即した変化をせざるを得ないとは言え、あつ森の「スローライフがウリ」という部分は変えてはいけないと思います
『未完成品』は期待できる
「次はどんなアップデートが来るのかな?!」
「私は〇〇が追加されると思う!」
SNSや世論ではこのようなワクワクや上向きな話題がアップデートの継続によって持続するので話題が事欠かさないです
そのためにわざと完成に近い未完成品を提供することで、開発者サイドでは得られることの無かった「ユーザー側の視点や気づき」をたくさん発見してもらうように仕向けているんじゃないかな、というのが結論。
わざと不便な要素を残す(ちょっと迷惑な部分があるけど)
『未完成品』という余白をもたらすことで任天堂(作り手)とプレイヤー(消費者)両方に利益をもたらす
前回のnoteで「ユーザーの意見は全ては通らないであろう」という考え方は今でも変わりません
しかし、ちょっとでも不便な部分を改善してもらうために「意見を言うこと」は大切です
意見が反映されて快適なプレイングができればユーザーとしても万々歳ですよね
開発者側も「あつ森」の派生作品や次回作を開発するにあたって、良質な意見は良い参考材料になりうることは間違いないです
今後も継続的にアップデートがなされるので、どんな機能が追加されるのかを楽しみにしましょう!
PS.投稿が非常に遅れました。
多分残りの文章を考えたり、サムネをどんなふうに作るかを放置したまま自身が職業訓練校に通い始めて時間が取れなくなったからか分かりませんが、7月後半ごろに投稿を予定した本noteは、投稿日がまさかの11月21日。夏どころか秋も過ぎて冬に入り出す頃です。遅すぎでは?
ちなみに奇跡的に「任天堂の日」というw