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Around The Planet Folks #7
「5-hours liner notes」の続編が公開されました。「星の夜、ひかりの街」の後編ですね。こちらはたっぷりとレコーディングの風景が収録されています。ラッパーのOMSBとの作業も含め、こんなに長尺で公開されるのはなかなかレアなことだと思います。Rachelとの作業が映像だけなのは、レーベルとの契約上の問題だと思います。
ドラムの音作り、コードの打ち合わせ、フレーズや音色の詰め方など、これまで見せたことのない映像なので、じっくり見てみてください。
「触れたい 確かめたい」はロンドンレコーディングなので、古川さんとのトークが中心です。コロナ禍を経て、意味も重みも変わってしまった「触れたい」という言葉がどこからやってきたのかについて、みんなで話しています。
そして「雨音」編のビデオも同時に公開になっています。この曲はアルバムのなかでも人気があるのか、ビデオのまわりが他の曲よりも早いですね。
バンド内のいろいろなディスカッションが見られますが、時折、「あれ、これ現場では気が付かなかったけれど、むちゃくちゃ発言をスルーされてるな」と気づくポイントがありました。何にでも口を出すので仕方がないのですが、スルーされている本人も気がついていないという、すごいスキルだなと感心しました。25年も続いたバンドのコミュニケーションですね。
アジカンはGotchのワンマンバンドなんかじゃなくて、4人でそのサウンドを作り上げていることが分かるビデオになっていると感じます。皆の意見を受け入れつつ、要所では誰よりもこだわる建さんの姿勢が全体の柔軟性を担保しているし、山ちゃんは強かに曲の屋台骨やバランスに気を配っています。潔はその瞬発力で曲の魅力と解釈を拡大してくれる。俺は時折無視されながらも、我を出して面倒臭いことを言いまくっています。
役割が違うところ、その違いがアジカンの表現を形作っているところがとても面白い。みんな一緒だったらこうはいかないんだなと納得します。それは同時に、意見を一致させるうえでは、大きな悩みでもあるんですけれど。
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