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ドサクサ日記 10/14-20 2024

14日。
「体育の日」が「スポーツの日」になっていた。もしかすると数年前から改変されていて、毎年「へー」とか感じたり考えたりするのだけれど、もう少し厚い感じの思い出たちに上塗りされて、毎年はじめてのように「スポーツの日かぁ」と思っているのかもしれない。そうなると、俺はこの日を「脳育の日」と改めて、ずんずん消えていく記憶を留める努力をする日にしたほうがいいのかもしれない。

15日。
友人のホリエ君の伝説、通称「ホリアツ伝説」を雑誌編集者から求められたが、「そういう伝説のまったくない人ですよ」と答える以外になかった。我々の世代、2000年台前半デビュー組には伝説持ちが少ない。ロックスター的な幻想からは少し身をひいて、生活と音楽や表現が地続きだと考える人が少なくない世代だと思う。自分たちがスーパーマンやスターであるという認識が極薄。しかし、日常の延長線上の音楽のなかに、自分でもびっくりするほど輝かしい一瞬が存在する。という順路で「音楽ってヤバいね」と感じて、心の底から音楽に惹かれている。チヤホヤされたいというスケベ心がまったくないとは言えないが、音楽は有名になるための手段ではなく目的なのだ。ロックスターは大体、27歳で死んでしまうのがロック界の習わしだった。俺たちはむしろ27歳からが本番で、今もそれが続いている。

16日。
銀行の頭取に会って、藤枝スタジオについての支援をお願いした。頭取は二郎系のラーメンが好きなのだという。リップサービスもあるかもしれないが、近藤真彦くらいの世代の方が、こってりとドカ盛りの終着駅のようなラーメンを食べるには、それなりのエネルギーと胃腸力が必要だろう。そういうタフガイだからこそ、頭取になれるのかもしれない。行員たちは「行列に並ぶのは…」と苦笑していた。

17日。
藤枝の商工会議所の皆さんと面会。皆さん朗らかで素敵な人たちだった。その後は客人をMusic Inn予定地に案内して、藤枝の旧市街地を歩いた。住んでいる人たちが「どうにかならんかな」と思う小路が、遠くから来た人たちにとっては魅力的だという齟齬が間々ある。自分がイマイチだなと思った曲がヒットすることがあるように、世間的な魅力というのは本人以外がどう評価するかということでもある。

蓮華寺池公園の珈琲屋。一度飲んでみたいとおもって訪ねたら定休日。残念。
AVMSのクラファンのチラシが飾ってあって感動しました。
クラファンのリターン、中村佑介君とのトークショー&ライブの会場はこちら。60分たっぷりアジカンのエピソードを話してから、僕の弾き語りライブの予定。参加権がかなり余っているので、お近くの方、一度藤枝に行ってみたい方、リンクからぜひ!

18日。
CBSで歌の録音。長らくステムファイルが送られてこないので、締切とか守らなくていいのかな、というか納品の締切ないのかな、みたいに考えていたら、とっくの昔にファイルは送信済みということだったらしい。俺は受け取っていなかったので、何らかの行き違いがあったのだと思う。そんな事実とは関係なく締切はやっぱり設定されていて、ただでさえ少ない休みもこうして作業日とする以外なかった。

19日。
高松へ。饂飩好きにとっては聖地ということで、本番前に「七福」で鶏肉ぶっかけの中を注文。お腹が空いていたので、余裕があったらかけ饂飩も頼もうかしらと思っていたところ、中盛りという呼び名ではあるが、世間一般には大盛りみたいなサイズの饂飩が出てきて驚いた。ラグビー部員が部活後にかき込むようなサイズの饂飩(美味しかった!)を啜り上げて、ライブハウスへ。楽屋には昼食として「久枝」の饂飩が届いていた。「久枝」の饂飩は大変に美味しいので、当然食べた。さすがに3玉強の饂飩は胃の限界の一歩手前で、せっかく高松に来たのだから饂飩三昧だという気持ちがみるみると縮減して、本番前には完全に消滅した。ライブはとても楽しかった。この日に居合わせた観客は善良な感じでよかった。夜は高知なのに土佐料理を食べた。これが絶品で、今、鰹のタタキはすっかり塩モード。

七福の鳥ぶっかけ。甘く煮たほろほろの鶏肉が饂飩に絡んで、むちゃくちゃ美味しい。
ただ、小でよかったなと反省。かけうどんも食べたかった。

20日。
戻り。早朝に無理やり飛び起きて「うどんバカ一代」に行くも、すでになかなかの行列だったので諦めた。正直、饂飩三昧をしたいという気持ちは30%くらいまでしか戻っていなかったので仕方ない。しかし、移動して家が近づいてきた頃、妙に饂飩欲が高まって、駅の立ち食い饂飩屋できつね饂飩を頼んでしまった。せっかちな自分には合っている食べ物だと思う。でも、なんでも時短は良くないとも思う。

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Masafumi Gotoh
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