スナックのマスター

不思議な導きがあり東京の端へ移住し、小さなスナックを始める事に。そこで起きたストーリーを書殴記。故、誤字脱字多。毎日400字を目標。

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不思議な導きがあり東京の端へ移住し、小さなスナックを始める事に。そこで起きたストーリーを書殴記。故、誤字脱字多。毎日400字を目標。

最近の記事

高齢数学者と女詐欺師②

長らく更新していませんでしたが、現状報告。(書き殴り文で御免) 若いその女詐欺師と一緒に暮らすと言って、この街を出て行った数学者の先生。 毎日のFacebook更新を見ていると、みかん箱をひっくり返して、コンビニで買ってきたソーセージをつまみに缶チューハイで一杯やっている投稿が毎日だ。それが現実だ。 先生の思惑では、私を好きだという若い子と一緒に住めば、身の回りの支度から酒の肴まで全て用意してくれる。夢のような生活を夢見ていたのだろう。 でも甘かった。 一緒に住もう!

    • 50代、クソ御坊ちゃま。

      こんばんは、今日もお疲れ様です 店の傘立てには右から左まで、綺麗にコンビニ傘が並ぶ。ソコから僕の傘が盗まれるんだ💢と言う50代のお客様はボンボン御坊ちゃま。 盗まれたと言っても、どれも同じ傘で、寄ったお客にすれば、どれも一緒。 自分の傘が間違って持っていかれた日は、傘を刺さないで帰るらしい。 (店の傘立てには常時10本の忘れ傘が一年中置いてある。) 間違って持っていかれるのが嫌ならば、なにか目印をつければ良いとアドバイス。 御坊ちゃまは親が裕福で上京したその日から

      • 愛するクソどもへ。

        先ほど、アルバイトしてくれている方(47歳独身バツイチ喫煙者アル中👩)からLINEが来た。 「すみません、今日休んでも良いですか」と、理由なしのメッセージが私のスマホに届いた。 「どうしたの?」 「ずる休みしたくなりました」 「はぁ?」とは打たなかったけど、普通の人間なら思うだろう。 実際は 「笑 オーケーだよ」 と送った。 心の中では、もう来なくていいよ。と呟いた。 今日は金曜日だ。 私ひとりで店を回すには少々困難な曜日になる。できないことはないけどね。 ボイコッ

        • 35過ぎたメンヘラのメンズの需要はゼロだといふ。

          深夜1時。 出会い、男と女 女は時間を求め、男は密着を求める 俺はメンヘラだと言う。 私もメンヘラだと言う。 人間はどこか必ずそう言ったメンヘラな部分がある ニンゲンだもの。 スキピが振り向いてくれないと言う 自分ははメンヘラだとスキピは言うと言う。 横にいた客が「他に女がいるな」と的を得たアンサーバック。 泣く女 いや、泣くニンゲン。 横にいたメンヘラ客が言う メンヘラスキピに自ら沼るか、切るかのどちらかだと言う。 そこでの問題は、そもそもの沼の深さだ。 沼に飛び込ん

          BMW523i 中古車6万キロ走行170万円は買い?

          埼玉県で車を買ったから、大洗港まで運んで船に載せてくれないか? そんな連絡があったのは3週間前。 中小企業の役員を務める父は、日頃から会社を辞めたいと呟くのだが、元はと言えば社長と父で始めた会社。 従業員は300人を超え、社長と他の管理職に挟まれる形が出来上がり、物凄いストレスから髪の毛は抜け、体重も減り、そんな辛い日々を送る父の家の趣味は母との温泉街へのドライブ。 若い頃からBMWを乗り継ぎ、最近ではストレスを解消するかのように乗り換える傾向がある。 オートバイ趣味も

          BMW523i 中古車6万キロ走行170万円は買い?

          高齢数学者と女詐欺師

          この記事は、書きかけの為、随時書き足して更新いたします。 最近店に「微分幾何学の研究をしている」と言う70歳近いお客様がよく来る。近くの大学で非常勤講師を務めていることから、先生と呼ぶようになった。 実は9年くらい前にも通っていてくれたことがあった。 当時、その先生と隣に座る50代くらいの夫婦との会話を繋げた事があって 話は少し盛り上がり、ご婦人の方が「うちの娘も数学が大好きなのよ」と先生に投げかけると、「俺がやっているのは数学じゃ無いんだ!あんたに言ってもわからん!」と

          高齢数学者と女詐欺師

          生理痛と代替え要員

          昼ごろ、スタッフKから生理痛で休むとの連絡。 代替え要員を据えてくれたので安心した。 しかし他のお客さんより密告があった。 スタッフKが昨日の朝方(AM9時頃)まで飲み歩いていたとの事。 俺は、こう感じた。 朝まで飲み歩いていて、二日酔いで休んだんじゃ無いの? 「生理痛で休みます」は最強のワードだ。 経営者や男は、そのワードには勝てない。 スタッフKは芸能界を目指す離婚歴のある45歳未婚。 芸能の仕事では食うことができなく当店でバイトしている。 その生活を見ていると、修行

          生理痛と代替え要員

          「美彩と俺」というテーマで美彩のその後を書いています。公開までお待ちくださいませ

          「美彩と俺」というテーマで美彩のその後を書いています。公開までお待ちくださいませ

          また、ヨガをやり出してから毎日が調子良いよ。

          また、ヨガをやり出してから毎日が調子良いよ。

          「酒の飲みすぎ」で死ねるのかググったら、「こころの健康相談統一ダイヤル」がヒットしたよ。

          苦しい 皆はもっと苦しいのだろうけど 人間ATMの俺は 稼いでも稼いでも 足りないと言われ 子供のそばに寄れば「あっち行って!」と言われ 今晩、如何ですかと妻に尋ねると 眠いだの、その気にならないだの、突き返され 心が寂しい 体が寂しい 外に求めるわけにもいかないし どうせこのままATMにされるのなら 生命保険を強化して 向こう30年は家族の生活を保証した上で また、以前の様に酒を飲み、飲んで飲んで、好きなだけ飲んで早く死んだ方が この辛さを 紛

          「酒の飲みすぎ」で死ねるのかググったら、「こころの健康相談統一ダイヤル」がヒットしたよ。

          話しづらいんだ。アンタ綺麗だから。

          今日は投げ銭のLIVEを店で開催した。 フランス語でピアノに合わせて歌うあの手のジャンル。 最近売り上げが上がらなくて妻から尻を叩かれていたからね、今日のライブでひと稼ぎ出来た。 そのライブのボーカリスト、少し枯れ声でハスキーに歌う女性ボーカル。父親はヨーロピアン、母は日本人の彼女、目が綺麗。 LIVEが終わって、少し団欒した。 俺の悪い癖で、何か話さなければと一生懸命になり、結局、話さなければよかった」と後悔する会話になったタイミングで「さて、私たちは帰るわ」と切り出さ

          話しづらいんだ。アンタ綺麗だから。

          お前酒飲めよ!1番うざいのが40代後半、中間管理職、嫁と子供に逃げられた独身男性。

          タイトル通りの客がいる。飲むと考え方を他人に押し付けるタイプだ。 口が滑って「酒辞めた」事を話してしまった。 それから2時間、お前酒飲め!酒飲め!の連呼。だから言ってやりたかった。 「そんなんだから嫁にも子供にも逃げられんだよ!」 酒辞めてよかった

          お前酒飲めよ!1番うざいのが40代後半、中間管理職、嫁と子供に逃げられた独身男性。

          男だとバレたくない女

          スナックには色々な方がいらっしゃる ドアチャイムがなってお客様がお店の中に入った途端にその背負っている、なんて言うのかな…、何かが俺の眉間の間と頭頂部にモアモアした感覚が伝わって来るのだ。 出会いは暑い夏の夜のことだったと記憶している。 少し体が大きめで、スラリとした50代後半のキャリアウーマン風の女性が入ってきた。カウンターにチョコンと座って少し酔っているのか、気さくにお話をはじめた。 悪い人ではないということは直感でわかる。しかし、何か隠しているのが伝わってくるが、どこ

          男だとバレたくない女

          後日、事務所NG…というお客様のお話。

          こんにちは、タイラです 今日はよくあるスナックでのお話を一つ。 Kちゃんは、とある劇団在籍のミュージカル女優(43)だ。 うちの店で応援しているシンガーソングライターのファンという事でそのアーティストのライブ後に一緒に来てくれたことから、よく店に来てくれるようになった。 その日も、Kちゃんは劇団の後輩を連れて飲みに来てくれ、楽しく店を盛り上げてくれていた。 話は変わって、わたくしタイラはミュージカルが苦手だ。 スタートから「ミュージカルです」という作品ならギリギリ鑑賞を

          後日、事務所NG…というお客様のお話。

          パートナーが植物人間になられたお客様のお話

          お店を始めたころに知り合った若くないミュージシャンがアルバイトを始めたってね。彼は大学の時に介護系の資格を取っていたらしく、それを生かして音楽活動の傍らに、そんなような仕事をしていたんだ。 時々、大きいホールでライブなんかもやるもんだから、けっこう地元のファンが付いていた。 ある日、小さなライブが終わってファンの子数人とお店に来てくれたんだ。その中に少し背の高いN子がいた。この時が初めての出会いだ。 看護師のN子は割と上昇志向の高い女子。 「若い頃はね、お金があれば幸せにな

          パートナーが植物人間になられたお客様のお話

          風俗嬢だというカミングアウト①

          幻想的な夜雲に十三夜の明かりが照らされ、少し肌寒い日に、カランカランとドアチャイムが鳴った 新規のお客様だ。 少し背の小さく目がクリっとした美彩という女性と背が高く前髪で眉毛が隠れる弘樹という男性と2人でご来店くださった。 「私たち、この近くに引っ越してきて2人で住んでいるんです」 それはそれは初々しい事だというような顔で相槌を返すと、彼女の方は腑に落ちない顔をしながら少し控えめの笑みを返した 結果的に数日後このカップルは破局。 彼氏が家を出て行くという事が決まり、それ

          風俗嬢だというカミングアウト①