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求刑3年の重さ
2015(平成27年) 8月3日 記
「よォマサ、遠くまで悪いネ。この前昇が来たよ。」
『知ってる。それより今日はお袋サンの伝言からいくよ。とにかくグチばっかりだけどネ。そうそう、先週お袋サン退院してるよ。手紙はいらないってサ。』
「病院の方へ10万送っちゃったけど受け取ってんのかナ。」
『そりゃあ大丈夫。まあ携帯は解約だってよ。なんせ怒ってる。今回ばかりはもう顔見たくないから帰って来るな。』
ってサ。
「まあ仕方ねェな。フミも色々面倒見てくれてるらしいけどマサにも色々迷惑掛けるかもしれない。悪いけどよろしくたのむよ。」
『わかった。それはそうと求刑3年だって?』
「ああ。この時点で先生は控訴する気満々だったよ。理由の中にこちらの聞き入れて欲しいところに触れてなけりゃやりましょって。」
『へェ。やる気あるんだナ、あの先生。』
「本当なら執行猶予だって言ってたくらいだからなァ・・・」
『知ってるかゴッサン。榎本クリニックTVでたたかれてるぜ。患者をこんなところに寝泊まりさせてる。とても人間の棲めるところじゃないってサ。それが前に見た佐藤の部屋なんだよ。8チャンでやってた。』
「見ろ!言った通りだ。フザけた病院だろ!俺、投書してやろうかナ。こんなことされたってサ。今度先生に連絡するような事有ったら空気入れといてくれよ。」
『わかった。3年か・・・2年2月くらいになったらいいね。』
「俺は2年以上は行かねーよ。先生にもきっぱり言った。」
『そんなにまかるかネ』「控訴に関しては先生の意見にまかせるって言ったけど今はどんなに安い判決出たって控訴してやる!って気だよ。」 『またそんなこと言ってんの?』
「悪いかってんだ。」
『別に・・・又来るよ。』
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2015(平成27年) 8月4日 記
今日、先生が面会に来たんだ。やっぱりそうだった。先日、クリニックにうたわれた事を決定付ける検事とのやり取りのコピーをくれと云ったけどそれはダメだって。あれは俺の事を信用しているので気持ちをくんで見せてくれたものであって、書面をそのまま渡す事は先生の弁護士生命にかかわる事になきにしもあらずって。要するに、俺が榎本クリニックや福祉の人間に報復する際に、これが先生にもらった書類だ!
お前らが俺の事を裏切ったという証拠だコノヤロー、となってはたまらないという事だ。先生。考え過ぎですよ。仮にやったとしても、先生の存在は口が裂けたってしゃべったりしませんよ。でも、渡せない代わりにもう一度読み聞かせに来てくれた誠実さに感謝して無理は言わなかった。そのあと、この前のマサが言ってた榎本クリニックがTVでたたかれてるって話をすると、先生、実は・・・と言って新聞でもたたかれているのがそうだと思いますって。あるクリニックからの福祉に対する出向社員みたいのを認めたために、福祉に医療相談に来る人間をことごとくクリニックに引っ張り込み患者をふやしている事が問題とか・・・。その筆頭に大田区役所があげられていたらしくこの事は控訴した際には材料になるって・・・。ああ、しかしここでもサ、どうしてこうめったにないパターンのアクシデントにまでブチ当たってしまうのか。そのうち宝くじでも当たりそーな気がして来たよ。うん、本気でね。
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PS
これもまた過ぎたこと。
何しろ責任を他にぶつけたくなるのは仕方ないけど、もう少ししたらああ、自分が全て悪いんだって考え直すようになる。