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満期言い渡しって?

2014/10/8 記
 "満期言い渡し"。
「あなたは残念ですが今回、満期出所と決定しました」と、告知されることだよ。
 今日それが来た。
 ちょっとがっかりもしたけれど、気持ちに踏ん切りがついたな。昨日の保護司の手紙で今日の言い渡しだから、先日出した俺の手紙を真に受けて観察所に報告した保護司もやってくれたよ。
 しかしながら、俺の懲罰だらけの歴史上、これだけ真面目に過ごした懲役は無い。
 アカ落ちした瞬間から、
"一日も早く帰る作戦"と題して頑張って来たことが全て水の泡となったわけだ。
 こうなると人間だから、努力が報われないとなると何だか全てに対して反発したくなるのも仕方のないことだ。
 シャバでは報われない努力なんて多々あるものだが、今回の仮釈に関しては別だ。
 仮釈のために、いろいろなことに目を瞑り、我慢を重ね、何の落ち度もなくやって来たのに満期だと言う。
 しかもその理由が本人にではなくシャバの環境によるものだと言うのに、その理由もはっきりわからないのだから納得いくわけがない。
 反省して、償い、キチンと人生やり直そうと考えても、周りがそれを受け入れないと言うのだろうか。
 それは仕方のないことだとわかっていても、ふざけるなと言いたくなるのも、人間だ。
 仮釈で娑婆に出るのと、満期で出るのとはモチベーションが違うのも本音だと思うよ。

 しかしまぁ、残り後3か月だ。
 これから長く感じるが辛抱だ。
 満期釈放の向こうには本当の自由が待ってる。
 決して不貞腐れず、静かに時をやり過ごそうではないか。

でもさ、言い渡された瞬間、グラリときたよ。

PS
ペンが太いから、顔のパーツは娑婆に戻ってから細いペンで描こうとして描かなかったんだけど、いざ、帰ってしまったら、懲役に関わるものに手をかけたくないからやらないな。
だからそのまんま公開するよ。

(写真)
今いる保護会のお姉さんが作ってくれてる弁当。
 減量の為、小さい弁当箱買ってきて、これでお願いしますとやったが
どうも幼稚園用なのか箸が短くて使いにくい。

PS2
満期の理由、環境が悪いのは何が原因なのかは、後の日記に出てくるので待ってて。

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